ディズニーの長編アニメーション『アナと雪の女王』のワンシーン。[写真 ウォルト・ディズニー・カンパニー]
調子が狂い始めたのは2019年ごろだ。女性ヒーローが主人公の『キャプテン・マーベル』を公開したが、「度を越したPC」という指摘が出た。『ソー:ラブ&サンダー』『エターナルズ』などに登場した同性愛も俎上に載せられた。ピークは昨年5月、黒人女優のハリー・ベイリーが主人公を引き受けた実写映画『リトル・マーメイド』だ。原作を損なったという非難が殺到し、損益分岐点(5億 6000万ドル)もなんとか超えるような有り様だった。昨年公開された映画『マイ・エレメント』『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『マーベルズ』『ウィッシュ』などの興行も期待に達することができなかった。Netflix(ネットフリックス)に対抗して2019年ローンチしたOTTプラットフォーム「Disney+(ディズニープラス)」は累積赤字が110億ドルに達する。ディズニー売上の30%程度のテーマパーク事業も危うい。コロナ禍の直撃を受けたし、価格を大幅に上げたところ訪問客が減った。2021年一時200ドルで迫った株価は96ドル前後まで落ちた。
ディズニーは再起のために苦闘している。2020年退任したアイガー氏が2022年11月にカムバックした。最近「メッセージより面白さ」とし「PC警戒令」を下した。重要なことは問題の核心はPCではないという点だ。「映画が以前ほど面白くない」というのが真の問題だ。ディズニーを愛する人々の共通した声は「基本に戻れ」ということだ。アイガー氏が強調したまさにその「品質」に集中する時だということだ。
「ディズニー映画さえ選んでおけば失敗はない」はもう通じない(1)
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