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肥料工場も厳しいのに原潜? 金正恩「危険なバケットリスト」の真実(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
必須的に先行しなければならない小型原子炉の地上試験関連状況はまだつかめていない点も注意深く見るべき部分だ。韓国科学技術政策研究院のイ・チュングン名誉研究委員は「中国の原潜の場合、1960年代に開発を始めて1980年代に入り正常稼働したほど高難度技術が要求される。北朝鮮の原潜は先行研究程度は進行しているものと評価される」と話した。

これに対し北朝鮮の技術開発速度を軽く見てはならないという意見もある。秘密裏に小型原子炉試験を繰り返している可能性を排除することはできない。潜水艦専門家である漢陽(ハニャン)大学のムン・グンシク特任教授は「最高指導者が『最終審査段階』に続き『重要な結論』に言及するほどならば開発に加速度がついたという意味。それだけ力を入れているとみれば良い」と解釈した。

ロシアの技術支援の可能性も注目される。金正恩が原潜を再び取り上げ始めたタイミングが北朝鮮とロシアの首脳会談直前である昨年9月である点がこうした観測を裏付ける。小型原子炉技術支援などをめぐりロシアと協議が進行中かもしれないという解釈だ。韓国軍当局は上半期中に行われる可能性があるプーチン大統領の訪朝を契機に関連技術支援が可視化する可能性を鋭意注視している。


◇北朝鮮の原潜保有…国際社会の構図揺さぶる

北朝鮮の原潜保有は国際情勢を大きく揺さぶると予想される。本土が攻撃されても水中からいくらでも反撃が可能な点を示唆することにより核脅威能力を急激に引き上げることができるためだ。

原潜は理論的に原子炉寿命が尽きるまで無限に潜航できる。速度もやはり時速40キロメートルでディーゼル潜水艦の時速12キロメートルより大幅に速い。原潜がいわゆる「セカンドストライク」の概念の核心に選ばれる理由だ。

峨山(アサン)政策研究院のヤン・ウク研究委員は「原潜はICBM、戦略爆撃機とともに3大核戦力を構成する。このうち最も脅威になるのはは断然核兵器で武装した原潜」と話す。軍内外では北朝鮮が原潜をベースに核威嚇を「伝家の宝刀」のように振り回しかねないとの懸念が相当にある。

◇韓国は原潜推進したが中断…SLBM対応の必要性

韓国でも原潜の必要性が着実に議論される。北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に対応するため原潜の長期間作戦能力と追跡能力が便利に活用できるという論理だ。ムン・グンシク教授は「敵の潜水艦を捕らえようとするならこれより1.5~2倍速いスピードを出さなければならない。原潜がその役割を受け持つほかない」と主張した。

実際に韓国軍当局は2019年に張保皐ⅢバッチⅢをディーゼル・電気推進の在来式潜水艦である3000トンのバッチⅠ、3600トンのバッチⅡとは違い4000トン級の原潜として建造する計画を検討した。バッチとは同じ種類で建造される艦艇群で、ローマ数字は性能改良の順序だ。

だが原潜をめぐる議論は現在中断された状態だ。効率が落ちるという判断から優先順位が下がったとみられる。ヤン研究委員は「敵の基地近くに長期間待機して敵潜水艦を追跡し打撃するのは確率的に容易なことではない。原潜といっても2週間以内に乗組員を交代しなければならないなど制約がある」と指摘した。

これとは別に韓米の原子力協定により韓国はウランを20%未満だけで濃縮でき、原子力を軍事的目的に使うことはできない。協定を改正しない限り90%以上の高濃縮ウランを使う米国の原潜のように高い効率性を担保できないという意味でもある。


肥料工場も厳しいのに原潜? 金正恩「危険なバケットリスト」の真実(1)

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