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【時論】離散家族の思いを無視した北朝鮮の「統一否定」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金正恩は南北関係を「国家対国家」と規定し、核兵器使用と戦争に言及しながら韓半島(朝鮮半島)の緊張を最高潮に高めている。北朝鮮は「挑発→交渉→補償→破棄」という戦略で本人が得ようとするものを手に入れてきた。しかしこれ以上こうした戦略が通用しないという点を確実に示さなければいけない。政府は北朝鮮のいかなる挑発にも動じず、大韓民国の憲法に明示されている通り自由民主的基本秩序に立脚した平和的統一政策を樹立し、これを確実に進めていく必要がある。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権はいつよりも強い国防力と韓米日協力体系を基礎に、北朝鮮の非核化を前提とした「大胆な構想」原則を提示した。何よりも北朝鮮の無謀な挑発に妥協はないという原則を守る姿勢を堅持している。880万人の以北道民は確固たる対北朝鮮政策を支持しながら、北朝鮮が対話と交渉に出てくるよう力を合わせなければいけない。以北道民1世代の人たちは「共産主義とは決して共に生きることはできない」とし、先祖代々暮らしてきた故郷を離れ、自由を求めて39度線を越えた。二分の犠牲と献身のおかげで自由大韓民国が世界10大強国に成長したことを記憶し、その意志と実践精神を引き継いでいかなければならない。

旧正月連休を控えた今のこの瞬間にも、人権蹂躪で苦痛を受ける北側の兄弟姉妹を忘れてはいけない。政府は国際社会と緊密に協力しながら、北朝鮮の住民が自ら人権と民主化を自覚できるよう助けるべきだろう。彼らが真の自由に向かって歩いて出てくるよう不断の支援と努力が求められる。


もちろん以北道民は北側の同胞の人権と自由のために共にする。北側の故郷に対する強い愛郷心と愛国心で自由・平和・統一という憲法的価値を守護し、徹底的な安保意識で平和統一の大業を成就するのに力になりたい。

キ・ドクヨン/以北五道委員会委員長/黄海道知事

◇外部執筆者のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。


【時論】離散家族の思いを無視した北朝鮮の「統一否定(1)

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