シャチの資料写真[写真 ピクサーベイ]
NHKは6日、北海道知床半島・羅臼町の沖合の流氷にシャチの群れが閉じ込められている様子を伝えた。公開された映像では、海岸が氷で覆われている中、裂けた氷の隙間から顔だけを出してなんとか息をしているような姿のシャチが見える。
報道によると、シャチの群れはこの日午前8時ごろ、地元の漁業者が発見した。漁業者は当時、ある観光船の運行会社を通じて「シャチが流氷に閉じ込められているようだ」と知らせたという。
その後、ドローンを使って該当地域のトドなど野生生物の調査をしている「合同会社ワイルドライフプロ」の土屋誠一郎さんがこのことを情報提供した。
土屋さんは15頭程度のシャチが氷の穴から頭を出していたと伝えた。また、シャチの群れは呼吸しづらそうだったと明らかにした。シャチの潜水時間は数分に過ぎないことが分かっている。
海上保安庁はシャチの救出を試みたが氷が厚いため断念した。関係者は「流氷が崩れるなどして泳げるようになるまで見守るしかない」と明らかにした。
日本最北端にある羅臼海岸は北半球で北極の氷河が観察される最初の地点だ。毎年冬になると大量の流氷(5メートル以下の小さな氷河)で覆われる。
専門家はシャチの群れがしばらく息をしようと水面に浮上してそのまま流氷の間に閉じ込められたのではないかと推定している。
国立科学博物館の田島木綿子研究主幹は「今回は、シャチの予想と違う流氷の動きをしていた」とし「子どもは泳ぎ方や息継ぎが下手。それを世話しながらだと、子どもはどうしても遅れてしまう。それに大人たちが一緒に引きずられてしまう」と説明した。
関係者は、ここ数年は気候変動により氷の量が減少したが、最近数日間は風が吹かず、氷が移動せずそのままの状態が続いていたと明らかにした。
英紙ガーディアンは、2005年もここで数頭のクジラが氷に閉じ込められて死んだと伝えた。
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