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【コラム】韓国のスポーツは背が高い順に滅びる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨年8月に行われた水原(スウォン)女子高-ソンイル女子高の韓国高校バスケットボール週末リーグ試合では、水原女子高が故意に3人が5つの反則をし、第1クォーターで「資格喪失敗」となった。理由はこうだ。水原女子高の選手は5人しかいない。第1クォーター途中に選手1人が負傷し、4人で試合をしなければいけない状況になった。敗戦は明らかだった。結局、相手チームの了解を得て自ら「資格喪失敗」を選択したのだ。続いて行われたスンウィ女子高-盆唐(ブンダン)経営高の試合も似た理由でスンウィ女子高が「資格喪失敗」となった。

大韓バスケットボール協会のムン・ソンウン事務次長は「中学・高校バスケットで時々あること」とし「学齢人口の減少で6-8人(エントリーは12人)でチームを運営する学校も少なくないほど選手不足に悩んでいる」と伝えた。

少子化の警告はスポーツ分野でも表れている。ボクシング、重量挙げ、レスリング、ホッケーなど、いわゆる不人気種目に限られたことではない。生活体育で人気が高いバスケット・バレーボール界でも「韓国のスポーツは背が高い順に滅びる」という自嘲的な声が出ている。大韓体育会の小中高・大学登録選手資料を見ると、2005年に2758人だった学生バスケット選手は23年には2237人と19%も減少した。学生バレーボール選手も同じ期間に2684人から2255人へと16%減少した。0.7台に落ちた韓国の出生率を考慮すると、減少傾向はさらに深刻になる見込みだ。韓国中高バスケットボール連盟のチェ・ナムシク事務局長は「バスケットやバレーボールは高身長が有利だが、身体条件が良い人が過去に比べて大幅に減少した」とし「少子化のため結局、学校体育全体の基盤が揺らいで、経済と共に成長した韓国スポーツの地位も低下するだろう」と懸念を表した。


実際、該当種目を楽しむ人が減ればインフラが縮小する。選手が減る中、入門の機会まで過去より縮小し、選手の実力低下につながるしかない。韓国のオリンピック(五輪)進出種目だったバスケット・バレーボール・ホッケー・ハンドボールなどが今年のパリ五輪に出場できないのは韓国スポーツの今後の予告編だ。

生産可能人口の減少で成長率が低下し、社会福祉費用が急激に増える中、ぜいたくにスポーツなど気にしていられないという声があるかもしれない。しかし人口問題は経済・福祉に限られるのではなく、スポーツのほか兵力・教育・選挙・産業・住居・社会などに全方向に波及効果が及ぶというという点で深刻性が大きい。政府が人口問題に積極的に取り組んでいるが、あまりにも多くのことが複雑に絡んでいて、これという解決策が見えない。


【コラム】韓国のスポーツは背が高い順に滅びる(2)

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