起亜タイガーズの金鍾国(キム・ジョングク)監督
検察は韓国野球委員会(KBO)の依頼で張前団長に対する別の捜査に着手した。張前団長は2022年末、自由契約選手(FA)資格取得を控えた捕手・朴東原(パク・ドンウォン、当時キウム、現在LG)獲得交渉の過程で裏金を要求した容疑も受ける。張前団長は裏金問題が浮上すると「冗談性の発言だった」と釈明した。しかし起亜球団はKBOに申告した後、昨年3月に張前団長を解任した。KBOは昨年4月に検察に捜査を依頼し、検察は昨年11月、張前団長の自宅を家宅捜索した。2人に対する拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は30日に行われる。
一方、逮捕状請求の翌日(25日)に状況を把握した起亜球団は28日に金監督の職務を停止し、29日に解任した。起亜は30日にオーストラリア・キャンベラでのスプリングキャンプに出発する予定だ。ひとまず陳甲龍(チン・カプヨン)首席コーチがチームを率いるが、雰囲気は落ち着かない。特に金監督にまで背任収賄容疑が浮上し、選手団はショックを受けている。
スプリングキャンプではシーズン開幕前に選手のコンディションを高め、練習試合などで通してレギュラーを決める。金監督の解任で、シーズンの下絵を描く重要な作業を総括する指揮者がいなくなったということだ。起亜球団はこの日、「金監督を28日に職務停止にしたが、今日(29日)背任収賄容疑で被疑者として検察の捜査を受けていることを確認した」とし「球団は捜査の結果と関係なく品位損傷行為と判断し、金監督との契約解除を決定した」と説明した。
金監督の就任後初シーズンの2022年、起亜は5位でポストシーズンに進出したが、ワイルドカード決定戦で脱落した。昨年は外国人投手の不振と羅成範(ナ・ソンボム)、金倒永(キム・ドヨン)、パク・チャンホなど主力選手のけがなどが重なり6位に終わった。起亜球団は悩んだ末に金監督を留任させた。ストーブリーグの間、起亜は安定した投手陣と野手陣を構築した。来シーズン起亜は優勝も狙えるという評価を受けているが、シーズン開始前に変数が浮上した。
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