６４年ぶりのアジアサッカー連盟（ＡＦＣ）アジアカップ優勝に挑戦するサッカー韓国代表が重要な岐路に立った。グループリーグ最終戦の結果しだいで決勝トーナメント初戦の相手が変わる。

韓国は２０日、Ｅ組第２戦でヨルダンと２－２で引き分けた。自力で組１位達成が不可能になった中、２５日午後８時３０分にカタール・ドーハのアル・ジャヌーブ・スタジアムで行われるマレーシアとの第３戦の結果で１６強進出および最終順位が決まる。

国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング１３０位のマレーシアはＥ組で最も戦力が低い。すでに２敗して敗退が決まった。客観的な戦力で韓国（２３位）が心配するほどの相手ではない。韓国はマレーシア戦を引き分け以上で終えれば組１位または２位で１６強に進出する。


韓国がＥ組１位になればイバラの道が待っている。トーナメント初戦の１６強戦でＤ組２位が有力な日本（１７位）とぶつかる見込みだ。韓国と日本がそれぞれ組１位で通過する場合は決勝で対戦するが、１９日に日本がイラクとのＤ組第２戦で１－２で敗れ、シナリオが崩れた。

韓国が日本に勝って８強入りすれば、Ｃ組１位のイラン（２１位）との対戦が予想される。ここで勝てば準決勝ではＡ組１位の開催国カタールと対戦する可能性が高い。カタールは前大会の優勝チームだ。当時、８強戦でパウロ・ベント監督（ポルトガル）の韓国代表に勝利した。トーナメントで韓国よりランキングが高い国または難敵との対戦が続くということだ。

Ｅ組２位になれば「アジアのサッカー盟主」を自負する韓国は自尊心に大きな傷を負う。２０１０年以降の３大会で韓国が組１位を逃したのは、オーストラリアと同じ組になった２０１１年のカタール大会だけだ。当時オーストラリアと１－１で引き分けて共に２勝１分け（勝ち点４）だったが、得失点１の差で組２位になった。残りの２大会は共にグループリーグを３戦全勝で通過した。

しかしＥ組２位で１６強入りすれば決勝へ進む過程は相対的に容易になる。１６強の相手はＦ組１位のサウジアラビア（５６位）だ。昨年９月に行われた欧州遠征Ａマッチ評価試合では趙圭誠（チョ・ギュソン、ミッティラン）の決勝ゴールで１－０で勝利している。

８強ではＢ組１位が有力なオーストラリア（２５位）との対戦が予想される。オーストラリアは優勝候補だが、得点力が目立つ選手が見られず、相対的に容易な相手だ。４強の相手はＤ組１位のイラク（６３位）が有力視される。