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日本から厚生年金手当「931ウォン」受け取ったチョン・シニョンさん、日本企業相手の損害賠償訴訟で勝訴

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日帝強制動員被害者が三菱重工業を相手取った2回目の損害賠償訴訟1審で勝訴した。

光州(クァンジュ)地裁民事13部(部長イム・テヒョク)は18日、チョン・シニョンさん(94)をはじめ、強制動員被害者や遺族ら4人が三菱重工業を相手取って起こした損害賠償訴訟で原告の一部勝訴の判決を下した。

裁判部は三菱重工業にチョンさんと原告1人に1億ウォン(約1100万円)の慰謝料を支給し、他の原告2人には1億6000万余ウォンと1800万余ウォンをそれぞれ支給するよう命じた。原告の残りの請求は棄却された。


チョンさんら原告4人は2020年1月、強制動員2次集団訴訟に出て三菱側に2億4000万ウォン相当の慰謝料支給を要求していた。

チョンさんは判決が出た直後、「日本は今からでも(強制動員された)大韓民国の少女に『非常に苦労させて申し訳なかった』という言葉を一言だけでもいいから言ってほしい」とし「老人たち(被害者)は皆(この世を)離れて何人も残っていないが、日本が補償してほしい」と涙ぐんだ。

チョンさんは1944年羅州(ナジュ)の大正(テジョン)国民学校を卒業した後、同年5月「日本に行けば勉強も教えてくれて中学校にも行かせてくれる」という会社の言葉にだまされて三菱重工業名古屋航空機製作所に動員された。

チョンさんは1945年10月に韓国に帰ってくるまで強制労役に動員されたが賃金を一銭も受けることができなかった。日本側は2022年に厚生年金脱退手当としてチョンさんに日本円で99円、韓国ウォンで931ウォンを支給して公憤を買った。

チョンさんはこれについて「子どもたちの菓子代にもならない金」とし「今はもう戦時状況ではなく、平和が来て裕福なのだから(強制動員された)おばあさんを助けるべきではないか」と話した。

一方、日帝強制動員被害者が韓国の各裁判所で日本企業を相手取って起こした訴訟は計63件だ。このうち9件は原告勝訴の確定判決が出たほか、3件は大法院(最高裁)で、9件(ソウル8件・光州1件)は控訴審で、42件(ソウル28件・光州14件)は1審でそれぞれ審議中だ。被害者を支援する市民団体「日帝強制動員市民の会」側はこの日コメントを出して「まだ過去に閉じ込められている日本は韓国の司法府決定が誤っているという言葉だけを繰り返している」とし「日本が国際社会の責任ある一員なら、三菱が被害者に謝罪して韓国司法府の判決に従うように率先するべきだ」と求めた。



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