２０２１年に乃木神社で撮影した写真が公開され、これが炎上したいわゆる「８１３事件」で活動中断に追い込まれていた中国の俳優兼歌手のチャン・ジャーハン（張哲瀚、３３）が復帰に成功した。

１５日（現地時間）、中国メディア「中国日報」はチャンが８１３事件以降、成功裏に中国芸能界に復帰したと報じた。

２０２１年に以前靖国神社で撮影した写真が公開されたこの一連の騒動によって中国での俳優活動中断を余儀なくされたチャンは、昨年タイとマレーシアで歌手活動を始めて大きな人気を博していた。チャンは台湾で旅行写真集『青い風の手紙ヒアシンス（藍風的信ＨＹＡＣＩＮＴＨ）』も公開した。２５００台湾ドル（約１万１６７８円）という高い価格設定にもかかわらず、初版６０００冊が完売し、現在１０万冊を目標に増刷中だという。


２０２１年、チャンがドラマ『山河令』に出演して大きな人気を博すと、中国大衆は過去にチャンが投稿したソーシャルメディアの掲示物に注目した。チャンが公開していた掲示物には、２０１８年靖国神社前で撮影した写真と２０１９年乃木神社で行われた友人の結婚式で中国に批判的な立場を取る元インドネシアの令夫人デヴィ・スカルノ氏と撮影した写真があったが、これが物議を醸し、チャンは中国芸能界から追放された。

２件の写真が物議を醸した後チャンはすぐに謝罪文を発表したが、チャンを広告モデルとして使っていた「コカ・コーラ」「パンドラ」など２８のブランドが契約解約を通知した。芸能業界団体「中国演出業行協会」は「チャン・ジャーハンの行動は国民感情を傷つけるだけでなく、青少年グループにも悪い影響を及ぼす」としてボイコットを宣言した。これによってチャンが撮影したドラマ４本と映画１本は放映が無期限延期になった。

チャンは昨年１１月、あるインタビューで「２０２４年には俳優に復帰する」として旺盛な活動を約束していた。