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体感マイナス56度の寒波に見舞われた北米…南米では記録的豪雨

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北米全域を異常寒波が襲った。米国の内陸の一部の地域では体感温度がマイナス56度まで落ちるなど酷寒による人命被害と停電も相次いでいる。

米気象庁(NWS)によると、14日0時(現地時間)基準で南部地域を除いた米国全域に寒波警報と注意報、警戒令が発令された状態だ。体感温度がマイナス17度以下になれば寒波警報と注意報が発令されるが、米国の北西部から中東部にかけてこうした酷寒が数日続いている。CNNはこの日、「米国の人口の75%が今後1週間はマイナスの気温を経験することになる」と伝えた。

特に内陸のモンタナ州とノースダコタ州、サウスダコタ州などでは体感温度が-56度まで下がると予想された。米共和党の大統領候補者選びが始まるアイオワ州もマイナス29度まで気温が落ちると観測され、非常事態を迎えた。一部の候補は野外遊説を取り消し、投票を促すためにオンライン・電話遊説に転換した。


寒波が続く中、人命被害も出ている。AP通信などによると、米西部オレゴン州では寒さのため3人が死亡した。現地では真冬にも雨が降るオレゴン州が寒波に見舞われたのは異例で、被害が大きかったという分析が出ている。

暖房の需要が増え、停電事態も増えている。停電現況を集計するパワーアウテージドットコムによると、米全域で約28万世帯(商業施設含む)に停電が発生した。テキサス州では17日まで電力の使用を減らしてほしいという警戒令もあった。

今回の寒波は北極の冷たい空気がカナダの平原を経て南側に急激に拡張したことによる。北極の寒波が先に訪れたカナダ北部ノースウェスト準州では13日朝、一部の地域に時速64キロの強風が吹き、気温がマイナス60度まで下がった。

カナダ環境省は今週初めケベック地域に時速100キロの強風が吹くと警告した状態だ。これを受け、トロント・オタワなどの空港では航空機の運航に支障が生じると予想されている。

◆ブラジルでは記録的豪雨

北米が寒波に苦しむ間、南米は豪雨に見舞われた。特に雨季に入ったブラジル南東部地域で集中豪雨による被害が大きかった。14日現在、リオデジャネイロ北側のアンシエタの場合、24時間の降雨量が259.2ミリとなり、1997年に気象観測が始まって以降の最高となった。

コロンビア北西部地域でも豪雨で土砂災害が発生し、少なくとも33人が死亡するなど被害が続出している。

南米の豪雨の原因にはエルニーニョ現象が挙げられる。エルニーニョは東太平洋の赤道付近の海水面温度が5カ月以上にわたり平年より0.5度以上高い状態が続く現象で、南米に豪雨と異常高温現象をもたらす。

新年に入って欧州でも異常気象が各地に表れた。英国・フランス・ドイツなど西欧国家は数日間続いた豪雨のため水害が発生し、ノルウェー・スウェーデン・フィンランドなど北欧国家はマイナス40度以下に落ちるなど寒波に見舞われた。気象学者らは「こうした極端な気候現象は今年も地球各地に年中表れるだろう」と懸念を表した。



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