今回のアジアカップでは日本・イラン・サウジアラビア・オーストラリアが韓国と共に優勝候補に挙げられる。日本は三笘薫（ブライトン）、久保建英（レアル・ソシエダ）のけがを心配しているが、伊東純也（ランス）が健在であり、遠藤航（リバプール）、冨安健洋（アーセナル）、伊藤洋輝（シュツットガルト）、南野拓実（モナコ）、堂安律（フライブルク）、浅野拓磨（ボーフム）などの選手が布陣している。

大韓民国ほどのスーパースター級の選手がいるわけではないが、全ポジションで高い戦力がそろっているのが日本の強みだ。今大会で韓国と日本は勝ち進めば決勝でぶつかる。この決勝戦が実現する場合、アジアを越えて世界的にも大きな関心を集めると予想される。

イランはいつも難しい相手だ。歴代対戦成績でも韓国が劣勢だ。ただ、現在のイランは世代交代がうまくいかず、過去よりは威力がやや落ちた印象もある。最も警戒すべきＦＷメフディ・タレミ（ポルト）の場合、ポルトガルリーグで得点が顕著に減った。


サウジアラビアの場合、２００５年に敗れて以降の５試合で韓国が２勝３分けでリードしている。昨年９月の評価試合でも勝利し、流れは韓国の方がよい。ただ、アルゼンチンを沈没させたサレム・アルドサリ（アリヒラル）、万能ＭＦモハメド・カンノ（アリヒラル）らのテクニックは脅威だ。

オーストラリアはアジアの選手とは異なるチームだ。ベテランＧＫマシュー・ライアン（コペンハーゲン）をはじめ、ハリー・ソウター（レスターシティ）、ジャクソン・アーバイン（ザンクト・パウリ）、アジズ・ベヒッチ（ダンディー）、ミッチェル・デューク（岡山）、クレイグ・グッドウィン（アデレード）などのＷ杯メンバーが入っている。

４７億人のアジア人のサッカー祭典カタールアジアカップが興味深くレベルの高い試合、ドラマチックな名勝負、そして各国スターの競演の場になることを願う。そして最後に笑うチームが大韓民国になるのを祈る。

ハン・ジュンヒ／解説委員


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