サッカーのアジアカップが１２日にカタールで開幕する。韓国は１９６０年以来６４年ぶりのアジア頂点に挑戦する。ユルゲン・クリンスマン監督（ドイツ）が率いる韓国代表は１０日午前（現地時間）までアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）で練習した後、この日午後にカタール・ドーハに入った。韓国は１５日にＥ組グループリーグ初戦のバーレーン戦に臨み、２０日にヨルダン、２５日にマレーシアと対戦する。

１８回目を迎える今回のアジアカップには大韓民国サッカー史の重要な１ページがかかっているといっても過言でない。アジアサッカー史上、大韓民国はトップ圏を維持してきたのは確かだが、実際、アジア大陸の公式チャンピオンを決めるアジアカップではわずか２回しか優勝していない。韓国が１９６０年以降優勝トロフィーを握れない間、日本は４回、サウジアラビアとイランはそれぞれ３回優勝し、いつのまにか韓国はアジアカップ優勝回数で４位に落ちた状況だ。

ところが今大会に出場する韓国代表選手の面々はアジアサッカー歴代最高と評価できるほど豪華だ。イングランドプレミアリーグのレジェンドとなる孫興慜（ソン・フンミン）、アジアが輩出した超大型ＤＦ金玟哉（キム・ミンジェ）、パリ・サンジェルマンが選択したタレントの李康仁（イ・ガンイン）、キャリアハイに向かう黄喜燦（ファン・ヒチャン）をはじめ、李在成（イ・ジェソン）、黄仁範（ファン・インボム）、趙圭誠（チョ・ギュソン）、洪賢錫（ホン・ヒョンソク）など各リーグで認められている欧州組選手が布陣する。


したがって今回のアジアカップは大韓民国がアジア最強であることを立証できる絶好の機会となる。今大会の優勝を逃す場合、韓国がアジア最高という言葉は虚しく響くかもしれない。

アジアサッカーは間違いなく勢いに乗っていて優れた選手が数多く出てきている。これをよく表しているのが２０２２カタールワールドカップ（Ｗ杯）だ。Ｗ杯でアジアサッカー連盟（ＡＦＣ）所属チームはいつよりも強い印象を残した。サウジアラビアが優勝国のアルゼンチンに勝利し、日本はスペインとドイツに勝った。オーストラリアもデンマークとチュニジアを下した。大韓民国とイランもポルトガルとウェールズに勝利するなど、アジアのチームはＷ杯で７勝し、３チームも決勝トーナメントに進出した。


＜サッカー＞韓国代表、アジアカップ歴代最高級選手そろう…６４年ぶり優勝を狙う機会（２）