10日からソウル地下鉄4号線で運行予定の「座席のない地下鉄」の内部。[写真 ソウル交通公社]
ソウル交通公社は10日午前7時20分からソウル地下鉄4号線に椅子をなくした列車1台を試験運行した。客室の両端の優先席を除いた椅子を全てなくし、搭乗空間を確保する方式だ。通勤時間に地下鉄を利用する乗客に便宜を提供するという狙いだ。椅子がなくなった代わりに、列車の両壁面に沿ってクッションシートの背もたれが設置された。
ソウル市がX(旧ツイッター)に試験運行に関する案内を知らせると、否定的なコメントが続いた。あるネットユーザーは人々がいっぱい積まれた奴隷運搬船の写真を載せ、「奴隷運搬船の認証?」と皮肉るコメントを書き込んだ。また他のネットユーザーは「混雑度の改善にはあまり役に立たないようで、安全事故発生の可能性だけが増えるのは間違いない」と酷評した。「真ん中にいる人々は急停車の時に何を掴めばいいのか」という疑問も提起された。「明洞(ミョンドン)バス大乱シーズン2」との指摘もあった。
反面、それでも混雑度を減らすのに効果があるという肯定的な評価もあった。4号線で出退勤するというある会社員は「椅子がある列車より相対的に空間に余裕があるようで良い」として「さらに拡大運営しても良いと思う」と話した。
ソウル市は試験運行モニタリングと混雑度の改善に対する効果性検証を終えた後、拡大するかどうかを検討する予定だ。
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