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「犬食用禁止法」に…韓国育犬協会「龍山に犬200万頭を放つ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

9日、ソウル東大門区(トンデムング)付近の路地でポシンタン店が営業中だが、客は少なかった。 パク・ジョンソ記者

食用目的の犬の飼育・屠殺・流通など終息に関する特別法、いわゆる「犬食用禁止法」が韓国国会を通過した。これに対して全国育犬業者は「狂っている、飼育中の犬200万頭を政府に返納する」として強力に反発している。



国会は9日に開かれた本会議で「犬食用禁止法」を在席210人で賛成208人・棄権2人で可決させた。


主な内容は▽犬食用を目的とした飼育・屠殺・流通・販売の禁止▽犬食用屠殺流通商人などに対する犬食用終息履行計画書の提出・履行命令▽食用を目的に犬を屠殺した場合3年以下の懲役または3000万ウォン(約328万円)以下の罰金▽飼育・増殖・流通した場合、2年以下の懲役または2000万ウォン以下の罰金▽育犬農家のために違反時の罰則条項は法案公布後3年後に施行するなど処罰猶予期間の設定--などだ。

これに対して大韓育犬協会のチュ・ヨンボン会長は10日、SBS(ソウル放送)ラジオ『キム・テヒョンの政治ショー』のインタビューで「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)やヒトラーもしない国民基本権と従事者の職業、財産権、生存権を強奪する政治クーデター、議会暴力」としながら「失意とため息、茫然自失、本当に血の涙が出るほど死にたい心情、完全な自暴自棄状態だ」と声を高めた。

続いて「国民が食べるものを禁止して成功した歴史はない」とし「我が国の人口が徐々に減り、出生率が世界最下位、人口絶壁を越えて滅絶時代が近づくと話しているが、今や犬共和国になったようだ」と不満を爆発させた。

また「犬を育てる国民自体に反対しているのではない」とし「われわれは食べている国民がいるから提供していただけに過ぎず、それも法令に沿ってやれと言われた通りにしていただけなのに、これはわれわれを殺すことだ」としながら強調した。

あわせて「昨日国会の生放送を見ていたが、20代青年が電話をしながら涙ながらに『小さいころから犬肉が好きで、その犬肉を食べて健康を回復していたのに食べられなくなった』と話していた」とし「このような反発は大きい。『狂っている』と皆異口同音にそう言っている」と主張した。

これに対してラジオの司会者が「前回『龍山(ヨンサン)大統領室前に犬200万頭を放つ』と言っていなかったか」と聞くと、チュ会長は「『正当な補償がなければならない』とする部分を削除して通過させた」としながら「われわれはできる方法はすべて試す。犬返納運動を行う」とした。

チュ会長は「何の補償もなく殺すと無理強いさせる局面が続けば、結局我々に対して『犬を放て』ということなのだと理解せざるを得ない」とし「今後犬を放たざるを得なくなるだろう」と警告した。

これに先立ち、チュ会長は全国食用犬農家が3500余戸で、ここで飼育されている犬が200万頭余りになると説明していた。



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