紅海でイエメンの反政府勢力フーシ派の船舶攻撃を防ぐため米国主導で結成された多国籍作戦が始まったが、フーシ派と戦争まで行ったサウジアラビアとアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）は参加を見合わせた。「イランとの和解ムードを壊したくない」から「米国との不和のため」まで多様な推測が出ている。都市国家のシンガポールは今後さらに減少する兵力を考慮し海軍で無人システム採択を大幅に増やす予定だ。




①米国主導の紅海作戦からサウジとＵＡＥなぜ抜けたか


紅海を航行する船舶を攻撃するフーシ派から防御する米国主導の作戦が昨年１２月１８日に初めて発表されてから、追加で参加しようとする国と距離を置こうとする国が相次ぎ現れている。米国防総省は当初、米国、英国、バーレーン、カナダ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、セーシェル、スペインの１０カ国が「繁栄の守護者作戦」に参加すると明らかにした。

アデン湾とソマリア東部海上一帯で対テロ・対海賊任務を担当する連合海軍司令部（ＣＭＦ）が進める繁栄の守護者作戦は現在まで約２０カ国が支持を明らかにした中で、今回の作戦に参加しない国のうちフーシ派と戦争をした紅海と隣接するサウジアラビアとＵＡＥに視線が集まっている。

バーレーンのある戦略分析家は最近の米国の外交と国防政策がサウジアラビアとＵＡＥのように歴史的に古くからある地域同盟の安保利益をこれらの地域の競合者であるイラン、そして彼らの代理人よりも低い順位に置いたと説明した。彼はこうした現象を、予想外のことではなく、米国と両国の間で不和が大きくなっていることを見せるシグナルだと話した。

このほかにも両国の不参加はイエメンから撤収した後に平和協定を推進し、フーシ派を支援するイランとも敵対的な関係を解決しようとする長期的な目標に向けたものという分析も出ている。特に、サウジアラビアは「ビジョン２０３０」に向け多様なプロジェクトを進めており、イランとその代理人であるフーシ派との衝突を負担に感じているという分析もある。

一方、欧州では欧州連合主導の作戦に対する動きが現れている。昨年１２月初めにドイツ外務省報道官は加盟国が現在このオプションを検討しており、ドイツはここに寄与する準備ができていると明らかにした。

②人口の崖シンガポール、海軍兵力問題に無人技術で対応

限定された兵力規模と訓練空間で困難を経験しているシンガポール海軍は無人技術を艦隊に導入しようと積極的に動いている。シンガポール海軍の無人技術統合に向けた努力は１９８９年から運用を開始したビクトリー級ミサイル哨戒艦に代わる多目的戦闘艦（ＭＲＣＶ）６隻を納品する契約を昨年３月にＳＴエンジニアリングと締結したのが代表的だ。

２０２８年から引き渡される予定のＭＲＣＶは、人工知能とデータ分析のような先端技術を活用し、高度でデジタル化した艦艇を目標にしている。ＭＲＣＶは性能向上のほか高い水準の自動化技術を導入し運用人材を減らす予定だ。これを通じて同サイズの哨戒艦と比較して最大１０％の運営コスト削減効果を予想している。このほかドローンと無人水上艇（ＵＳＶ）を搭載し、脅威に対する対応範囲と柔軟性を確保する予定だ。


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