釜山(プサン)で襲撃された韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が釜山大病院を経てソウル大病院に搬送されたことをめぐり、医療界は「異例の決定」という反応を見せている。ソウル大病院側でなく民主党が李代表の状態をメディアに知らせたことについても「診療をした医師がするのが正しい」という声も出ている。
◆釜山→ソウルの搬送過程をみると
釜山消防災難本部などによると、2日に釜山大病院外傷センターで応急処置を終えた李代表は昼の12時40分ごろ、釜山消防ヘリコプターに乗ってソウル大病院へ向かった。ソウル大病院ヘリコプター着陸地が工事中のため、ヘリコプターは銅雀区(トンジャクク)ノドゥルソム(島)に到着し、その後、李代表はソウル大病院のソウル重症患者公共搬送センター(SMICU)の救急車に乗ってソウル大病院に行った。ソウル大病院側は「午後3時20分ごろ(李代表が)到着した」と明らかにした。釜山消防側の関係者は「医療スタッフの判断に基づき李代表が釜山からソウルに搬送された」と説明した。
釜山消防によると、李代表の航空搬送は消防庁の「汎部処応急医療ヘリコプター共同運営マニュアル」に基づいて進行された。このマニュアルには重症応急患者に対する応急医療ヘリコプター運航関連の必要事項がある。マニュアルによると、貫通傷・切断傷などを負った患者の生命維持や悪化・追加損傷防止などのために迅速な搬送が必要と判断される場合、応急医療ヘリコプターが使用される。釜山消防関係者は「航空搬送の要請があり、法律的な問題なく搬送した」と話した。
◆「状態が悪ければソウルに…メッセージが遺憾」
医療界や消防内外では李代表の「上京手術」に対する疑問が強まっている。釜山大病院外傷センターは保健福祉部の評価で2019年から22年まで4年連続で最高等級のA等級を受けた病院だ。福祉部が指定する圏域外傷センターは重症応急患者の到着後に応急手術が可能な外傷専用治療センターをいう。
ある救急隊員は「消防ヘリコプターは心停止や深刻な外傷で患者に意識消失などがある場合によく動員されるが、その程度の応急状況だったなら全国最高レベルの釜山大病院で治療が行われるべきだった」と主張した。束草(ソクチョ)医療院のヨ・ハンソル応急医学科長はフェイスブックに「応急状況なら釜山大病院で手術を受けなければならず、応急でない状況ならヘリコプターに乗る理由はない」と指摘した。
ある専門医は「釜山大病院で十分に手術が可能だったはずだが、搬送の過程だけをみると地域の病院はパスしたようだ。誰もがソウルの病院に行くべきだと考えることになりそうで憂慮される」と話した。龍仁(ヨンイン)セブランス病院のイ・ギョンウォン応急医学科教授は「救急隊が最も近い圏域外傷センターに搬送したところ、家族が望むという理由で遠い大学病院にヘリコプターで搬送したという事実は極めて遺憾」とし「このようなことがあれば国民が国家の外傷応急医療体系を信頼するだろうか」と指摘した。
李代表はソウル大病院で2日目の治療を受けている。前日に続いて李代表の状態に関するこの日のブリーフィングも民主党が行った。民主党が迎え入れた人材で胸部外科専門医出身のカン・チョンヒ元大韓医師協会常勤副会長はこの日午後、ソウル大病院でブリーフィングを開き「(李代表は)回復しているが、当分は絶対的な安静が必要だ」と明らかにした。
カン氏は「医学的な判断は主治医がブリーフィングするべきだが、公開ブリーフィングがなぜなくなったのか理解できない」と述べた。ソウル大病院は前日午後5時10分にブリーフィングを予告したが、1時間40分後に突然取り消した。ソウル大病院の関係者は「患者の個人情報を知らせるのは適切でないという意見があり、ブリーフィングが取り消しになった」と説明した。匿名を求めたある応急医学科教授は「病院側がなぜブリーフィングをしないのか疑わしい」とし「直接手術に関与した医療スタッフが説明すれば、不必要な誤解や憶測はなかったはず」と批判した。
◆釜山→ソウルの搬送過程をみると
釜山消防災難本部などによると、2日に釜山大病院外傷センターで応急処置を終えた李代表は昼の12時40分ごろ、釜山消防ヘリコプターに乗ってソウル大病院へ向かった。ソウル大病院ヘリコプター着陸地が工事中のため、ヘリコプターは銅雀区(トンジャクク)ノドゥルソム(島)に到着し、その後、李代表はソウル大病院のソウル重症患者公共搬送センター(SMICU)の救急車に乗ってソウル大病院に行った。ソウル大病院側は「午後3時20分ごろ(李代表が)到着した」と明らかにした。釜山消防側の関係者は「医療スタッフの判断に基づき李代表が釜山からソウルに搬送された」と説明した。
釜山消防によると、李代表の航空搬送は消防庁の「汎部処応急医療ヘリコプター共同運営マニュアル」に基づいて進行された。このマニュアルには重症応急患者に対する応急医療ヘリコプター運航関連の必要事項がある。マニュアルによると、貫通傷・切断傷などを負った患者の生命維持や悪化・追加損傷防止などのために迅速な搬送が必要と判断される場合、応急医療ヘリコプターが使用される。釜山消防関係者は「航空搬送の要請があり、法律的な問題なく搬送した」と話した。
◆「状態が悪ければソウルに…メッセージが遺憾」
医療界や消防内外では李代表の「上京手術」に対する疑問が強まっている。釜山大病院外傷センターは保健福祉部の評価で2019年から22年まで4年連続で最高等級のA等級を受けた病院だ。福祉部が指定する圏域外傷センターは重症応急患者の到着後に応急手術が可能な外傷専用治療センターをいう。
ある救急隊員は「消防ヘリコプターは心停止や深刻な外傷で患者に意識消失などがある場合によく動員されるが、その程度の応急状況だったなら全国最高レベルの釜山大病院で治療が行われるべきだった」と主張した。束草(ソクチョ)医療院のヨ・ハンソル応急医学科長はフェイスブックに「応急状況なら釜山大病院で手術を受けなければならず、応急でない状況ならヘリコプターに乗る理由はない」と指摘した。
ある専門医は「釜山大病院で十分に手術が可能だったはずだが、搬送の過程だけをみると地域の病院はパスしたようだ。誰もがソウルの病院に行くべきだと考えることになりそうで憂慮される」と話した。龍仁(ヨンイン)セブランス病院のイ・ギョンウォン応急医学科教授は「救急隊が最も近い圏域外傷センターに搬送したところ、家族が望むという理由で遠い大学病院にヘリコプターで搬送したという事実は極めて遺憾」とし「このようなことがあれば国民が国家の外傷応急医療体系を信頼するだろうか」と指摘した。
李代表はソウル大病院で2日目の治療を受けている。前日に続いて李代表の状態に関するこの日のブリーフィングも民主党が行った。民主党が迎え入れた人材で胸部外科専門医出身のカン・チョンヒ元大韓医師協会常勤副会長はこの日午後、ソウル大病院でブリーフィングを開き「(李代表は)回復しているが、当分は絶対的な安静が必要だ」と明らかにした。
カン氏は「医学的な判断は主治医がブリーフィングするべきだが、公開ブリーフィングがなぜなくなったのか理解できない」と述べた。ソウル大病院は前日午後5時10分にブリーフィングを予告したが、1時間40分後に突然取り消した。ソウル大病院の関係者は「患者の個人情報を知らせるのは適切でないという意見があり、ブリーフィングが取り消しになった」と説明した。匿名を求めたある応急医学科教授は「病院側がなぜブリーフィングをしないのか疑わしい」とし「直接手術に関与した医療スタッフが説明すれば、不必要な誤解や憶測はなかったはず」と批判した。
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