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「水塊の規模違う」…低い津波でも韓国東海岸が震える理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の富山県北部海域でマグニチュード7.6の地震が発生した。[写真 気象庁]

石川県沖の海域で発生した地震の余波で韓国の東海(トンへ、日本名・日本海)岸で津波(地震津波)が観測されている。



最大で85センチの高さを観測した今回の津波は10センチ未満で下がったが、韓国気象当局は「地震津波は水塊の規模が非常に大きく、波の高さが低くても非常に危険な場合がある」とし、海岸への出入りに注意しなければなければならないと呼びかけた。


気象庁によると2日午前8時を基準として束草(ソクチョ)・墨湖(ムクホ)・東海港(トンヘハン)・厚浦(フポ)で観測されている津波の高さは10センチ未満だ。前日午後4時10分、富山県富山北側90キロの海域でマグニチュード(M)7.6の強震が発生した後、韓国には津波が午後6時1分に初めて到達した。気象庁は「地震発生後24時間以上、東海岸で津波が観測される可能性がある」と発表した。

津波注意報発表基準は50センチで、現在の水準の津波は注意報発表基準で多く発表されてきた。だが、気象庁地震火山研究課のパク・スンチョン課長は「津波の高さが低くても警戒を緩めてはいけない」と呼びかけた。津波の高さには海水面の高さは反映されていにないためだ。

◇「東海岸満潮時、低い津波も危険」

パク課長は「津波は波とは違って数分間海の水位を高める」とし「海水が高い水位を保って海岸に入ってくるので水塊の規模が違う」と説明した。波は海岸に到達した後、数秒後に水が引いていくが(低い)津波は海岸到達後水が引くまでに5~10分ほどかかるという説明だ。

特に東海岸は大波が押し寄せれば海の岩や防波堤を越えるほどの高い波が発生する地域で、満潮時に津波が押し寄せれば規模が小さくても非常に危険な場合がある。

◇一時地震津波注意報発表基準を超過

前日午後8時~9時の間には一時地震津波注意報発表基準を超える高さの津波が観測された。午後8時35分に墨湖で85センチ(今回の津波観測最高規模)、厚浦でも午後8時42分に高さ66センチの津波が到達した。

日本気象庁は20センチの津波が到達すれば成人でも歩行が困難な状態になり、50センチでは何かをつかんでいないと立っていることが難しくなり、70センチでは成人も流されていく場合があると説明する。1メートル以上の津波は死亡確率も高い水準に分類される。

だが、韓国気象庁は波の高さが50センチを超える場合も津波注意報を発表することはなかった。これに対して気象庁関係者は「50センチを超える高さの津波は一時的現象で海域近隣の地形を分析した結果、近くの住民が避難しなければならないほどの被害が予想されなかった」とし「注意報ではなく津波関連の情報を発表した」と説明した。

これに先立って韓国の海岸には1993年7月12日、北海道で発生したM7.8の地震で最高2.76メートルの高さの津波が押し寄せたことがある。

1983年5月26日にも秋田西側の海域でM7.7の地震が発生して東海岸に最高2メートルを超える津波が来襲し、1人が死亡、2人が行方不明となった。



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