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「北朝鮮のF7殺傷用榴弾発射機部品使った」…ハマスの新武器の正体

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
パレスチナのイスラム組織ハマスが北朝鮮製のロケット推進榴弾発射機であるF7のロケット推進体を利用して殺傷力がはるかに大きい対戦車ロケットを製造したと米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が29日に報道した。

イスラエル軍の敵武器収集部隊のケトラー副司令官は前日VOAを通じ「ハマスがF7のロケット推進体を自分たちの対戦車ロケットに装着した」と明らかにした。

ケトラー副司令官は「ハマスがガザ地区で製造した対戦車ロケットは前部分が効率的で、小型化されたイラン製対戦車砲弾で構成されている。推進体だけは(F7と)全く同じだ」と指摘した。


VOAによると、F7にはスカート形の翼6つと胴体部分を巻く2つのひだで構成されたロケット推進体が取り付けられているが、ハマスの対戦車ロケットの後部分でも同じ形の推進体が識別された。

F7は人命殺傷用榴弾発射機で、手榴弾程度の被害を与えられる威力を備えている。ハマスが製作した対戦車ロケットは戦車と車両など大型物体攻撃用に使われるとみられる。

米国防情報局情報分析官を務めたアンジェロ州立大学のブルース・ベクトル教授はVOAに「ハマスが北朝鮮の技術を自分たちに有用なやり方で適用したとみられる。F7を一般的なRPG(ロケット推進榴弾)として使う代わりに建物や大規模兵力を狙いさらに強く効果的に使用できる武器に装着させた」と話した。

ただ「ガザ地区に武器と軍事装備を密搬入するのはかなり難しい」とし、ハマスがF7からロケット推進体を分離してこの部分だけ別に密搬入したものと推測した。

ケトラー副司令官もハマスがF7の推進体をいちいち解体して新しい対戦車ロケットに装着したりハマスが北朝鮮から推進体部分だけ別に持ってきたものと分析した。

イスラエル軍はこれに先立ち「(ハマスが使う武器のうち)ロケット推進式榴弾発射機など北朝鮮製が10%、迫撃砲弾などイラン製武器が5~10%。残りはガザ地区内で作られた」と発表した。

VOAはガザ地区で製造された武器の一部に北朝鮮製ロケット推進体が搭載されたことが確認されるならば、ハマスの北朝鮮武器在庫が既に知られているよりも増えるだろうとみた。F7だけでなくF7のロケット推進体を搭載した対戦車ロケットも北朝鮮製武器に分類できるためだ。

ケトラー副司令官は「ハマスが数万個のロケットから推進体を分離し自分たちが作ったロケットに装着した」としてハマスが保有する北朝鮮製武器の規模を万単位と推定した。

韓国国家情報院も先月の国政監査で「金正恩(キム・ジョンウン)がパレスチナに対する包括支援案を考えるよう指示した状況をとらえた。過去に北朝鮮がハマスとヒズボラに対戦車武器、放射砲弾を輸出した前例があるだけに、この地域の武装勢力と第3世界の国に武器販売を試みる可能性がある」と明らかにすることもした。



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