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韓東勲vs李在明…前倒しになった探索戦=韓国総選挙

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力非常対策委員長(右)が29日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会で李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表と握手している。 キム・ソンリョン記者

4月10日の総選挙まで残り100日余り。自身の政治生命はもちろん政党の命運をかけて戦う2人が29日に会った。最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表と与党・国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長だ。次の大統領選挙で見られそうな対決だが、3年ほど前倒しになった。2人の席だったが、2人だけの席ではなかった。2人の後ろには「金建希(キム・ゴンヒ)特検を大統領は受け入れるべき」というバックウォールがあった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は不在だったが、存在感は強かった。

李在明vs韓東勲、表面上の構図だ。しかし李代表は絶えず尹大統領を戦場に引き出そうとするだろう。政権審判論のためだ。韓委員長は尹大統領の前に立ち、自身が示す未来を見てほしいと言うはずだ。世代(運動圏勢力)交代論だ。尹大統領は次期権力の空間をどこまで受け入れるか悩むはずだ。バックウォールが見せているように最初の試験台は「金建希特検法」になりそうだ。

2人の探索戦は20分間ほど慎重に進行された。先日まで「重大犯罪容疑者」「検察独裁」などの激しい言葉が交わされたがが、この日は全く違った。前日に野党が「双特検法(金建希・大庄洞)」を強行処理したことを勘案すれば、異例にも早い対面だった。


この日、公式業務を始めた韓委員長が午後4時ごろ民主党党代表会議室を訪ねる形だった。李代表は笑顔で「ようこそ」と言って迎えた。

韓委員長は「与党と野党を率いる代表として異なる点ももちろん数多くあるだろうが、国民の国民のために政治をするという共通点を見て建設的な対話ができればよい」とし「今日は初めて訪問し、代表の言葉をたくさん聞いて帰りたい」と述べた。

李代表も「国民の力がしようとすることに民主党はいつでも協力する準備ができている」と伝えた。ただ、懸案にも言及した。梨泰院(イテウォン)惨事特別法をめぐっては「法務部長官離任式の時、庶民と弱者の方に立ちたいという発言をした。庶民は梨泰院惨事被害者の方々」と話した。野党が強行処理した賃貸住宅詐欺特別法も共にしてほしいと求めた。

首を縦に振っていた韓委員長とは違い、与党側の同席者の張東赫(チャン・ドンヒョク)事務総長らの表情は暗くなった。

非公開対話は12分間ほど行われた。「選挙制に関連して無用な力比べや感情的な争いをせず迅速に決めよう」という韓委員長の提案があったという。この日「特検の特の字も出なかった」(国民の力の朴正河報道官)という。ただ、韓委員長は李代表と会った後、記者らに対し「(金建希特検法は)国民の選択権を侵害するという明白な悪法」という意見を改めて明らかにした。

世論調査機関エスティーアイのイ・ジュンホ代表は「尹大統領でなく韓委員長だったが、大統領選挙の勝者と敗者が会う、久しぶりの正常な政治場面だった」とし「総選挙を経てこうしたツーショットを多く見ることになるだろう」と話した。尹大統領は行事場所などを除いて李代表とは別に会わなかった。



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