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ロシア制裁で行き場失う…韓国で建造の数兆ウォンの砕氷船(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆1兆ウォンの船3隻はどこへ

ハンファオーシャンも戦争勃発前の2020年にロシアの船主(エリクソン、アゾリア、グロリナ)と契約した1兆ウォン(約1100億円)規模のLNG砕氷船3隻の引受先を探すのに没頭している。これら3社がSDNに含まれて中途金を支払えなくなると、ハンファオーシャンはこの契約を解除した。すると船主はその後、シンガポール国際仲裁センターに損害賠償請求訴訟を提起するなど雑音も生じた。

ハンファオーシャンは砕氷船を購入する別の会社を探している。業界関係者は「砕氷船の機能自体があまりにも特殊であるうえ船の価格も高いため、購入者を探すのは容易でないだろう」と話した。


これに先立ちHD韓国造船海洋の系列会社の現代三湖重工業も2017年に「ズベズダ-現代LLC」という合弁会社を設立し、現在も49%の株式を保有している。当時ズベズダが建造するタンカー8隻の設計および技術支援目的で4億8000万ドル規模の契約を結んだが、装備納品を完了して代金決済もほぼ終え、現在は制裁の影響から外れている。

◆長期化が懸念される戦争

ロシア・ウクライナ戦争が長期化し、造船業界だけでなく産業界全般に影響が及んでいる。ヒョンデ(現代自動車)が4100億ウォンの価値があるロシア工場を現地企業に14万ウォンで売却したのが代表的な例だ。サムスン電子とLGエレクトロニクスもロシア現地生産法人の稼働停止から1年以上が経過し、悩みが深まっている。業界では「米国の対イラン制裁のように経済制裁が長期化する可能性が高く、出口戦略を探すのも容易でない」と吐露している。


ロシア制裁で行き場失う…韓国で建造の数兆ウォンの砕氷船(1)

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