２０３８年の全世界の国内総生産（ＧＤＰ）は現在の１０４兆ドルから２１９兆ドルへと倍以上に増えると予測される中、成長の相当部分は新興工業国に表れるという見方が出てきた。韓国は２０３８年に世界ＧＤＰ順位が９位になると予想された。

英経済経営研究所（ＣＥＢＲ）が２６日（現地時間）、世界経済の長期見通しを反映して発表した「世界経済リーグテーブル２０２４」によると、２０３８年の世界ＧＤＰ順位は中国が米国を上回って１位になるという。米国、インド、日本、ドイツ、英国、フランス、ブラジル、韓国、カナダが２－１０位。２０２３年と比較するとイタリアが抜けて韓国が入っている。現在５位のインドが３位、９位のブラジルが８位だ。


中国の場合、昨年の同じ資料では２０３６年に初めて米国のＧＤＰを超えると予想されたが、今年の資料では１年遅い２０３７年となった。ＣＥＢＲの経済学者サム・マイリー氏は「中国経済はこの数年間不安定だが、未来の見通しは大きく変わらない」と説明した。


ただ、ＣＥＢＲは２０５０年代には米国がまた中国のＧＤＰを追い越し、２０８０年代にはインドが世界最大の経済大国になると予想した。中国がＧＤＰ１位となる期間は長くないということだ。インドは２０３５年に世界で３番目に１０兆ドル規模の経済大国になると予想された。

欧州先進国の中では英国がドイツとの差を狭めてフランスより優位になるなど、欧州で最も優秀な成果を出す国になると、ＣＥＢＲは予想した。

ＣＥＢＲは今後１５年間の経済成長は主に開発途上国で発生し、バングラデシュ、ベトナム、フィリピンなどで速い経済成長が表れるとみている。ロシアの場合、ウクライナ侵攻による経済制裁で１１位の２０２４年の見通しとは違い、２０３８年には１４位に落ちると、ＣＥＢＲは分析した。

韓国は成長を持続して２０３８年のＧＤＰ順位では９位と、上位１０位に入ることが予想された。韓国は２０１８年に１０位だったが、昨年は１３位にとどまった。

ただ、ＣＥＢＲは韓国が女性１人あたりの子どもの数が１人未満の世界唯一の国であり、高齢化による公共財政圧迫と労働力不足による成長の停滞が発生する可能性があるという点をリスク要因に挙げた。