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金正恩の切迫感を表した「火星18型」挑発…経済も軍主導権も劣勢(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長

北朝鮮が19日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が参観した中で前日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18型」発射訓練を実施したと明らかにした。対内外的な困難のため「年末用の宣伝」素材が枯渇した中、成功の可能性が高い「確実な戦略挑発」で韓米日に対抗したものと解釈される。

◆成果のない年末、挽回の目的

この日の朝鮮中央通信によると、前日、金正恩は発射現場で「米帝と追従勢力の悪質的な対決野望は自ずと弱まるのではない」とし「敵のあらゆる軍事的威嚇行為を決して座視してはならない」と述べた。最近、韓米日が相次いで拡大抑止強化措置を取った中、軍事的主導権を死守しようという北朝鮮の切迫感が表れたという指摘だ。また金正恩は火星18型の発射で「年末まで狂乱的に最大化している敵対勢力に明白な信号を送った」と強調した。北朝鮮は17日夜に短距離弾道ミサイルを発射した後に発表した国防省報道官の談話でも「年末年始を控えた時期にも米国が朝鮮半島地域にまた核戦略手段を持ち込んでいる」と反発した。


このように北朝鮮が特に「年末」に敏感に反応するのは、27日と予想される全員会議で今年の成果を「総和」(決算)する作業が残っているためという分析だ。内部紀綱の確立が求められる中、経済的な成果は少なく、軍事主導権まで劣勢になると、これを挽回するために「戦略挑発」をしたという解釈だ。

北朝鮮大学院大学のキム・ドンヨプ教授は「わが軍と情報当局の監視が間違っていなければ、北の今回の発表は自らのミサイル発射を正当化し、年末の全員会議を控えて成果を最大化しようと人民に見せるための誇張発表である可能性が高い」と分析した。

これに関連し金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は19日に放送に出演し、「我々が(拡大抑止強化を目標にした)韓米核協議グループ(NCG)メディア発表をする前にすでに北の発射準備指示は出ていた。ICBM発射を準備する時はNCGが開かれることを把握していなかった北が、今になってNCGを理由にしている」とし「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の海外訪問中に(挑発時点を)合わせようとした努力が見える。(韓国)政府の安保対応態勢に穴があるように演出するための作為的な試み」と述べた。火星18型を発射して韓米に責任を転嫁するのは典型的な北朝鮮の挑発名分作りという指摘だ。


金正恩の切迫感を表した「火星18型」挑発…経済も軍主導権も劣勢(2)

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