韓国伝統文化大学所属のA教授は学生らを自宅に呼び個人作業室と庭の整理などをさせたという疑惑を受けている。しかし賃金は支払わなかった。写真は2019年8月5日、個人作業室を整理している学生たち。
中央日報が確保した録音ファイルによると、A教授は休学を決めた学生に「ボーイフレンドを連れて展示会にくるのか。(君が)知っている人脈はみんな私が知っている人脈だ。凄絶に踏みにじってやる」と話した。「女は妊娠すれば使い道がない。大学院生は妊娠の順番を決めろ」「本当にソシオパスのようではないか」「君はどうしてこんなにたくさん肉が付いたのか」などという発言もしていたことがわかった。こうした発言を聞いた学生Bさんは「性的羞恥心と侮辱を感じた」と話した。
4月には自身に対する昨年の講義評価が悪いという事実を確認して学生らを相手に憤怒した。A教授は「お前たち目を閉じて静かに手を上げろ。裏で汚いまねをするな。お前たちに直接不利益になるようにしてやる。教授が持っている権力がどんなものか見せてやる」と話した。
パワハラ疑惑も提起された。A教授が2019年から今年まで学生10人以上を自宅に呼びつけた後、学生らに庭や本棚、作業室の清掃と整理を指示したという。当時整理に参加したという学生Cさんは「賃金ももらえずに仕事をした。嘆願書提出の動きが現れるとA教授が一部学生らに賃金を払ったと承知している」と話した。学生Dさんは「卒業論文提出期間になるとA教授は『お金くらいは捧げなければならないのではないのか』という趣旨で話した。一部の学生はA教授にプレゼントを贈ったりもした」と伝えた。
文化財庁の今回の監査は学生たちの嘆願から始まった。卒業生も嘆願に参加した。学生Cさんは「学科定員が40人程度の小規模学科であり伝統文化界も狭く、反旗を翻せば今後のキャリアに支障が生じるほかはない。本人の人脈を持ち出して強圧的態度を見せられ圧迫感を感じた」と話した。Bさんは「実際にA教授の指示を拒否すると現場踏査参加制限など不利益を受けたりもした」と話す。文化財庁はA教授が学校予算で充当できる備品費用などを学生たちから集めたという嘆願を受けており、これに対しても確認する方針だ。また、頻繁な授業不参加と遅刻などの疑惑についても確認を進める予定だ。
中央日報は釈明を聞くため数回にわたり電話をかけ、ショートメッセージを送ったがA教授からの回答は得られなかった。
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