「風の孫」李政厚（イ・ジョンフ、２５）を迎えるメジャーリーグ（ＭＬＢ）サンフランシスコ・ジャイアンツの期待が大きい。イチローがシアトル・マリナーズで活躍したように李政厚もサンフランシスコで旋風を起こすことを期待している。

サンフランシスコ球団は１６、１７日の２日間、公式ソーシャルメディアを通じて李政厚（イ・ジョンフ）に関連する内容を９件も載せた。李政厚の入団に続いて詳細なプロフィール、白いユニホームに名前（Ｊ　Ｈ　ＬＥＥ）と背番号５１を付着する過程、ユニホームが掛けられた新しいロッカールーム、李政厚がホーム球場オラクルパークに到着してグラウンドを見渡す姿、映像メッセージなどを詳しく伝えた。

特に李政厚のペット「カオ」までも数枚の写真と共に紹介した。するとサンフランシスコのファンは「カオにも早くユニホームを着せてほしい」「カオがデコピン（大谷翔平のペット）よりもよい」「このかわいい犬がチームのマスコットになればいい」などとコメントし、爆発的な反応を見せた。


李政厚は前日（１６日）に開かれた入団記者会見で堂々とした、魅力的な姿を見せた。あらかじめ英語で準備した所感と感謝の言葉を堂々と読み、すべての質問に適切なユーモアを交えながら誠意を持って答えた。

ＭＬＢドットコムは「李政厚はサンフランシスコの帽子をかぶる際、髪の毛を後ろに流しながら魅力を見せた。続いて取材陣に重要な質問を投じた」とし「彼が『ハンサム（ｈａｎｄｓｏｍｅ）？』と尋ねると、みんなが笑った」と現場の雰囲気を伝えた。米スポーツサイト「ジ・ アスレチック」も「言語の障壁も李政厚の輝く個性を防げなかった。彼は魅力的でユーモアのある第一印象を残した」と評価した。

李政厚は１５日、サンフランシスコと６年・１億１３００万ドル（約１６０億円）で入団契約した。来年の年俸７００万ドル、２０２５年１６００万ドル、２０２６・２７年各２２００万ドル、２０２８・２９年各２０５０万ドル。契約金は５００万ドルだ。契約総額のうち５６万５０００ドルは毎年の年俸に合わせて寄付することにした。米スポーツサイト「ジ・ アスレチック」は「（サンディエゴ・パドレスで）金河成（キム・ハソン）の出場時間を増やしたメルビン監督が現在サンフランシスコを率いている。李政厚には有利な点」と分析した。サンフランシスコのファーハン・ザイディＧＭは「李政厚は開幕戦から中堅手としてプレーすることになるだろう」と明らかにした。