孤立・ひきこもり青年:忘れられた存在①
人と関係を結ばなかったり家の外に出ない孤立・ひきこもり青年が全国で54万人、青年人口の5%に達するという調査結果が出ました。中央日報は孤立・ひきこもり青年12人と会い深層インタビューをしました。これまでどこにも話せず飲み込んでいた話です。実はそのだれより社会に出て平凡な生活を送りたがっている青年たちの声を伝えます。
◇話す言葉は「たばこください」だけ
「1日に私が話す言葉は『たばこください』の一言しかないです。そんな1日がきょうだけでなく、きのうも、おとといもそうでした」。
8年目にわたりひきこもり生活中であるチョン・ミンホさん(仮名、34)は3年前に家の近くのコンビニでたばこを買いながらふとこう思ったという。作家志望生である彼が6坪ほどのワンルームの片隅に積み上げられた本を振り返りながら話した。「長い間話をしなかったのでしたい話があってもその表現が口から出てこないです。これ以上人と対話できないという恐怖を感じました」。本箱の横のぼろぼろになったノートには彼が8年間1人で文を書いては直した跡が残っていた。
ソウルのある大学の国文学科を卒業した後、出版社に務めていた時には対話はチョンさんの楽しみだった。パワーハラスメントで会社を辞めた後も学科事務室インターンとして働き周囲との関係を継続した。食事をしようと誘えば出てくる友達も、交際した恋人もいた。そんな彼の暮らしから対話が消え始めたのは2015年からだった。インターン契約が切れ「関係の崖」がやってきた。「2~3年過ぎたら付き合いのあった友人もみんな卒業して離れた。1人残された気分だった」。
気がついたら始まっていたひきこもり生活が8年続くとはチョンさんも思わなかった。その間にうつ病、躁うつ病、パニック障害が訪れた。数年間精神科の薬に依存してきた彼は極端な選択を想像した日も多かった。「他の人たちが『あいつはどうしてあんななんだ』と思っていると考えると心理的にさらに激烈な反応が起こった」。
◇孤立危機青年54万人…全国初の実態調査発表
チョンさんと同じひきこもり青年を含んだ孤立危機青年は全国に54万人に達する。全青年人口の5%水準だ。保健福祉部は7~8月に全国単位で孤立・ひきこもり青年だけをターゲットとした実態調査を進め13日に結果を発表した。全国の19~39歳の青年を対象にオンライン深層調査を試み2万1360人が答えた。実態調査によると、青年の61.1%は社会と断絶して1年を超えた。孤立してから10年過ぎたという回答者も6.1%あった。
孤立・ひきこもり青年問題は特定階層や性別の問題というよりは社会全般にわたる問題だというのが今回の調査で現れた。大学を卒業し社会生活を始める20代後半~30代初めに孤立した人が約70%で最も多かった。学歴水準は大卒が75.4%、高卒が18.2%、大学院以上が5.6%、中卒以下が0.8%などの分布を見せた。女性の割合は72.3%で男性の27.7%より2.6倍ほど高かったが、調査の責任研究員である韓国保健社会研究院のキム・ソンア副研究委員は「女性が男性より孤立・ひきこもりに対する自覚が高かったり長い応答を完了しようと努力する可能性が高いだけで、実際の性比は同水準」と説明した。
1日に話す言葉は「たばこください」だけ…韓国、ひきこもり青年54万人(2)
人と関係を結ばなかったり家の外に出ない孤立・ひきこもり青年が全国で54万人、青年人口の5%に達するという調査結果が出ました。中央日報は孤立・ひきこもり青年12人と会い深層インタビューをしました。これまでどこにも話せず飲み込んでいた話です。実はそのだれより社会に出て平凡な生活を送りたがっている青年たちの声を伝えます。
◇話す言葉は「たばこください」だけ
「1日に私が話す言葉は『たばこください』の一言しかないです。そんな1日がきょうだけでなく、きのうも、おとといもそうでした」。
8年目にわたりひきこもり生活中であるチョン・ミンホさん(仮名、34)は3年前に家の近くのコンビニでたばこを買いながらふとこう思ったという。作家志望生である彼が6坪ほどのワンルームの片隅に積み上げられた本を振り返りながら話した。「長い間話をしなかったのでしたい話があってもその表現が口から出てこないです。これ以上人と対話できないという恐怖を感じました」。本箱の横のぼろぼろになったノートには彼が8年間1人で文を書いては直した跡が残っていた。
ソウルのある大学の国文学科を卒業した後、出版社に務めていた時には対話はチョンさんの楽しみだった。パワーハラスメントで会社を辞めた後も学科事務室インターンとして働き周囲との関係を継続した。食事をしようと誘えば出てくる友達も、交際した恋人もいた。そんな彼の暮らしから対話が消え始めたのは2015年からだった。インターン契約が切れ「関係の崖」がやってきた。「2~3年過ぎたら付き合いのあった友人もみんな卒業して離れた。1人残された気分だった」。
気がついたら始まっていたひきこもり生活が8年続くとはチョンさんも思わなかった。その間にうつ病、躁うつ病、パニック障害が訪れた。数年間精神科の薬に依存してきた彼は極端な選択を想像した日も多かった。「他の人たちが『あいつはどうしてあんななんだ』と思っていると考えると心理的にさらに激烈な反応が起こった」。
◇孤立危機青年54万人…全国初の実態調査発表
チョンさんと同じひきこもり青年を含んだ孤立危機青年は全国に54万人に達する。全青年人口の5%水準だ。保健福祉部は7~8月に全国単位で孤立・ひきこもり青年だけをターゲットとした実態調査を進め13日に結果を発表した。全国の19~39歳の青年を対象にオンライン深層調査を試み2万1360人が答えた。実態調査によると、青年の61.1%は社会と断絶して1年を超えた。孤立してから10年過ぎたという回答者も6.1%あった。
孤立・ひきこもり青年問題は特定階層や性別の問題というよりは社会全般にわたる問題だというのが今回の調査で現れた。大学を卒業し社会生活を始める20代後半~30代初めに孤立した人が約70%で最も多かった。学歴水準は大卒が75.4%、高卒が18.2%、大学院以上が5.6%、中卒以下が0.8%などの分布を見せた。女性の割合は72.3%で男性の27.7%より2.6倍ほど高かったが、調査の責任研究員である韓国保健社会研究院のキム・ソンア副研究委員は「女性が男性より孤立・ひきこもりに対する自覚が高かったり長い応答を完了しようと努力する可能性が高いだけで、実際の性比は同水準」と説明した。
1日に話す言葉は「たばこください」だけ…韓国、ひきこもり青年54万人(2)
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