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尹大統領・サムスン電子会長・SKグループ会長が訪れる売り上げ3兆円の絶対強者ASML

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

尹錫悦大統領と金建希夫人が11日に京畿道城南のソウル空港からオランダに出国する前に空軍1号機に乗り込みあいさつしている。[写真 大統領室写真記者団]

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長が半導体業界の絶対的強者である装備企業ASMLを訪問する。世界のメモリー半導体1位と2位の企業のオーナーが半導体装備大国のオランダを訪れるだけに両国の協力拡大に関心が集まっている。

韓国大統領室などが11日に明らかにしたところによると、尹大統領一行は12日午後にオランダ南東部フェルドホーフェンにあるASML本社でピーター・ウェニンク最高経営責任者(CEO)と面談しクリーンルームを視察する予定だ。クリーンルームはわずかなホコリすらも許されない清浄空間であり出入り統制区域だ。ASMLが「心臓を開いて見せるもの」との評価が出ている理由だ。尹大統領は「半導体は韓国とオランダの協力関係の中心軸」と話した。

ASMLは世界唯一の極端紫外線(EUV)露光装備生産企業だ。半導体製造過程にはウエハーに回路を描く露光工程があるが、超微細半導体生産費用の35%以上を占めるほど割合が大きい。パターンが微細化するほど生産効率と性能が高まり核心技術に分類され深紫外線(DUV)とEUV方式が主に使われる。


EUVは先端半導体の象徴技術だ。7ナノメートル以下の回路線幅を持つ半導体製造にはEUV装備が必須だ。1台当たり2000億ウォンを超えるが出荷可能な装備数が年間40~50台水準で品薄になったりもする。米国が対中輸出制限対象にASMLの装備を含めた理由でもある。

市場調査会社テックインサイツによると、ASMLは昨年世界の半導体装備市場で米AMATに次いで2位を占めた。昨年の売り上げは212億ユーロ(約3兆3000億円)、今年7-9月期には67億ユーロを記録した。

テックインサイツは世界の半導体装備市場が今年1110億ドル(約16兆円)から2027年には1880億ドルに増えると予想したが、尹大統領の今回の訪問が韓国の半導体装備生態系に活力を吹き込むだろうという観測も出ている。オランダには世界最高の原子層蒸着(ALD)装備企業であるASM、車載用半導体世界トップのNXPなどもある。世界の半導体装備市場では1~4位の企業が全体の70%を占めており、トップ10社のうち韓国企業は1社もない。

成均館(ソンギュングァン)大学電子電気工学部のキム・ヨンソク教授は「半導体装備は世界的に最高設備だけ生き残れるが、韓国は相対的に後発走者。今回の尹大統領のASML訪問は国レベルの協力を強化するのに役立つだろう」と期待した。

一方、李在鎔会長は2020年10月と昨年6月に続き今回再びASMLを訪れる。ASMLとサムスン電子の関係も厚い。サムスン電子は2012年にASMLの株式3%を7000億ウォンで取得した後、一部を売却して現在0.4%の株式を保有している。崔泰源会長はフランスでの2030年万博開催地選定投票後に日本、米国、ドイツを経てオランダへの出張を継続した。会社側は「半導体、AI、未来エネルギーなどグループの新たな成長事業を直接指揮するとの意志を見せたもの」と話した。



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