今年のクリスマスカード用の家族写真の衣装として、英チャールズ３世国王夫妻は王冠と戴冠式衣装を、ウィリアム皇太子の家族はデニムと白いシャツを選んだ。

９日（現地時間）、ケンジントン宮殿はこのような姿が写った今年の王室クリスマスカード用の家族写真を公開した。英国王室は毎年、クリスマスの王室親族や知人、後援者、英連邦諸国や海外外交官など数百人にカードを送る。

白黒写真の中のウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃夫妻は白いシャツとデニム姿で安らかな笑みを浮かべている。夫婦ともネクタイやアクセサリーなどを着用せず、自然にボタンを外した。


次女のシャーロット王女（８）はスニーカーを履いて足を組んで笑いながらカメラを眺めている。末っ子のルイ王子（５）もスニーカーを履き、ジョージ王子（１０）はスエードブーツを履いてダイアナ皇太子妃が好きだったブランドのラルフローレンシャツを着た。

今回の皇太子家族写真はかつての王室写真作家ではなく、ボーグやエスクァイアなどファッション雑誌で主に働いてきた写真家ジョシュ・シナー氏が撮影した。

シナー氏が英国王室関係者の写真を撮ったのは今回が初めてだ。ケンジントン宮殿は「皇太子夫妻がジョシュ氏の作業物を見て、皇太子が覚えている家族写真を残すことを望んだ」と説明した。

英日刊紙テレグラフは、今回公開された皇太子夫妻の写真のコンセプトが、皇太子が幼いごろに撮影した１９９２年クリスマスカードの白黒写真と似ていると指摘した。また今回の写真に対して「ウィリアム皇太子が兄と母親との関係においてさらに幸せだった時期を参考にした」と推測した。

一方、今年即位したチャールズ国王夫妻は、華やかな戴冠式衣装を口と王冠をかぶって撮影した謹厳で伝統的な雰囲気の写真を選んだ。

この写真は、数十年間英国王室とともに働いてきたベテラン写真作家ヒューゴ・バーナード氏が撮影したもので、５月国王夫妻が戴冠式を終えた直後、バッキンガム宮殿で撮影した。バーナード氏は２０１１年、皇太子夫妻の結婚式の写真家も務めた。

テレグラフはこの写真について「英国君主制の現在と未来を象徴的に示している」と評価した。