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【コラム】罪のない子どもを殺害、女性に性的暴行…韓国は「ハマス制裁」検討するとき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

パレスチナの武装組織ハマスの隊員が11月28日(現地時間)臨時休戦を迎えてガザ地区南部ラファで赤十字社関係者に人質を引き渡している。イスラエルを攻撃して罪のない民間人を人質として捕まえたハマスに対して米国や英国、日本などは制裁に出た。グラフィック=キム・ジュウォン記者

中東のカザ地区(Gaza Strip)をその住民の意思とは関係なく2007年から不法に占拠しているパレスチナのテロ組織ハマスは10月7日、イスラエル南部を奇襲攻撃して約1200人のイスラエル人を殺害して約240人を人質として捕まえた。

ハマスはイスラエル国を破壊してイスラエルを構成している主要民族であるユダヤ人を現在のイスラエルから追い出すことをその主な政治的綱領としている。2017年に発表されたハマスの42条からなる政治綱領のうち第20条の2つ目の文章を見よう。

「ハマスは(ヨルダン)川から(地中)海までパレスチナの完全な解放に対するいかなる代案も拒否する」


この綱領を実現しようとハマスはこれまでイスラエル南部などを絶えず攻撃してきたがイスラエルがカザ地区を囲むように設置した防御の壁およびイスラエルの防空網であるアイアンドームによって阻止された。ところで外信によっても広く報道されたように、ハマスは緻密な事前準備のあと防御の壁とアイアンドームを無力化する奇襲攻撃を仕掛けた。

ハマスがイスラエルを奇襲攻撃して罪のない民間人を殺害して人質として捕まえていく残酷な様子はソーシャルメディア(SNS)を通じて広く伝えられ、イスラエルだけでなく全世界に大きな衝撃を与えた。特にコンサート会場で音楽を楽しもうと世界から集まった民間人まで攻撃した。しかも罪のない女性たちを性的暴行し、高齢者や幼い子どもまで殺したという報道まで出ている。このようなハマスの蛮行は容認しがたい。

このためイスラエルが自衛権行使の次元でハマスが占拠中のカザ地区を反撃することに対して米国や欧州連合(EU)、日本など西側諸国も支持意思を表明し、パレスチナと同じアラブ人で構成されたアラブ国家でさえ、パレスチナがいわゆる二国家解決(two state solution)によってイスラエルと平和共存して自分たちの独立国を形成することは支持しながらも、ハマスのこのようなイスラエルに対する無慈悲なテロ攻撃に対しては距離を置いているようだ。

例えばサウジアラビアの実権者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の場合も、パレスチナ人の自決権は擁護し、イスラエルがガザ地区に進入して攻撃する過程で無残に犠牲になるパレスチナ民間人の境遇には同情しながらも、テロ集団ハマスの立場とは明確に距離を置く慎重な立場を見せたが、他の中東やアラブ諸国の首長の立場もこれと大同小異だ。一方、主要西側諸国はハマスを批判してイスラエルの自衛権行使を支持することからさらに一歩踏み込み、ハマスおよびその主要構成員に対して経済制裁措置を取り、ハマスが今回のようなテロ行為を二度とできないようにその資金源(revenue source)を断つ措置を先を争うようにして取っている。


【コラム】罪のない子どもを殺害、女性に性的暴行…韓国は「ハマス制裁」検討するとき(2)

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