イラスト=キム・ジユン
デイリーNKが北朝鮮消息筋の話として7日に報道したところによると、談話は先月末に遼寧省のある村であった。
当時公安局から来た数人の公安が中国人男性と居住していることが確認された脱北女性らを派出所に集め、「今後脱北者に対する管理は成公安が担当する。事前申告なく居住地を離脱するなどの行為をしないように」と警告した。
消息筋は「村にある管内派出所の公安が北朝鮮女性らを呼び出し談話を進めたのは何度があったが、このように遼寧省公安局から直接やって来たのは初めて」と伝えた。
特に今回の談話で中国公安は10月にあった脱北者の強制送還に直接言及したという。
実際にある公安は「先月にわれわれが朝鮮人(脱北者)を本国(北朝鮮)に送り返したのは、ここに残っているあなたたちに警鐘を鳴らすためのものだが、いまのように問題を起こさず静かに暮らせば強制的に送り返しはしないので安心しなさい」と話したという。
これに先立ち中国の刑務所に収監されていた脱北者数百人が当局により強制送還された。その後中国内の脱北者が不安感を示すと中国公安当局が直接乗り出して安心させると同時に事前許可なく居住地を離れないよう強く警告したということだ。
その上で公安は脱北者女性らの血液と指紋などを採取して行ったという。収集された生体情報を脱北者女性らの取り締まりと統制に活用する意図と分析される。
続けて中国公安は脱北者女性らを帰宅させた後、彼女らと一緒に暮らす中国人男性を別に集めて脱北女性らの最近の行動と動向だけでなく、彼女らに対する評価を聞いて記録もしたという。
これと関連して公安は「中国内の脱北者の居住地離脱、犯罪事件などで深刻な問題が発生する場合は防諜当局が扱い、その後北朝鮮への送還の可否を公安当局が決める」という方針も明らかにしたことがわかった。
この記事を読んで…