パレスチナ自治区ガザ地区での地上戦第３段階突入を宣言したイスラエル国防軍（ＩＤＦ）が、除去されたハマスの軍指揮官の写真を公開したと、ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）が６日（現地時間）報じた。



これによると、ＩＤＦはこの日、ハマス軍指揮官１１人がガザ地区の地下トンネルに集まって撮った写真を公開し、赤い円で顔を囲んで除去された指揮官らを表示した。ＩＤＦが除去したと主張した５人の中にはハマスの空中戦指揮官らが含まれていた。ＩＤＦはこのほかにもハマスの中間級軍指揮官の半分を射殺したと発表した。


ただ、ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏と軍事組織アル・カッサム旅団（ＩＱＢ）を率いるムハンマド・デイフ氏ら主要人物の射殺には失敗したと、米ウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）は伝えた。イスラエル政府はシンワル氏の身柄確保に集中している。

この日、イスラエルのネタニヤフ首相は映像メッセージで「昨日、私はイスラエル軍がガザ地区のどこにでも行くことが可能だと述べた。そして今日、わが軍はシンワルの自宅を包囲した」とし「我々が彼の身柄を確保するのは時間の問題」と強調した。

５日、ハマスとの戦争が第３段階に突入したと宣言したＩＤＦは、ガザ地区南部の最大都市ハンユニスを包囲して本格的な市街戦を遂行中だ。ＩＤＦはここにシンワル氏をはじめとするハマス指導部が潜伏していると推定している。

これに先立ちイスラエルのガラント国部相は戦争の第１段階は空襲による地上作戦、第２段階は抵抗勢力の除去、第３段階はガザ地区に新しい安保政権を発足させることだと説明していた。

しかしハマスはまだ作戦を続けながら指導部の健在を証明している。