釜山(プサン)が「オイルマネー」を超えることができず涙を飲んだ。釜山は28日午後にフランスのパリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会で、2030年万博開催地1次投票で29票を獲得し、119票を得たサウジアラビアのリヤドに敗北した。票差は90票だった。イタリアのローマは17票だった。リヤドが1次投票で3分の2以上を得票し2030年万博開催都市に選ばれた。釜山は決選投票に進出しての逆転劇を狙ったが、「ミスター・エブリシング」と呼ばれるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の「オイルマネー」を背景としたリヤドの壁は巨大だった。
パリで誘致戦を指揮した韓悳洙(ハン・ドクス)首相も取材陣に「国民の熱烈な期待にこたえられず申し訳なく重い責任を感じる。韓国財界で努力した様々な企業と万博誘致に努力した多くの方々と釜山市民の声援、国会の満場一致の支援に改めて感謝申し上げる」と述べた。その上で「これまで誘致戦を行いながら182カ国と得た外交資産はさらに発展させたい」と話した。
◇ムハンマド皇太子に押されたが…18カ月の外交戦は韓国の資産
予想より大きな票差で万博誘致には失敗したが、釜山が「負けたがよく戦った」というのが政財界の共通した評価だ。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後に韓首相と大韓商工会議所の崔泰源(チェ・テウォン)会長(SK会長)が釜山万博誘致委員会共同委員長を引き受けるなど1年6カ月にわたり官民が協力して展開した誘致戦を通じ韓国のネットワークが前例がないほど拡大したためだ。総理室によると万博誘致に向け政府と財界関係者が182のBIE加盟国と接触するために移動した距離だけで1989万キロメートルで、地球495周に匹敵する。
韓国政府は投票当日の最終プレゼンテーションの演説者である潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長を隠し球として最後まで極秘にして総力戦を行った。3位のイタリアがメローニ首相ではなくトリポーディ外務次官を派遣し早くから白旗を揚げたため釜山とリヤドの競争構図はさらに熱くなった状況だった。6月にパリで開かれた4回目のプレゼンは歌手PSYが火ぶたを切り尹大統領が英語の演説で終えた。今回の決選プレゼンでは潘基文前事務総長が切り札であり最後の演説者としてサプライズ登場した。
ここに韓首相と崔泰源会長、朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長、ナ・スンヨン釜山万博広報大使が発表を務めた。潘前事務総長はプレゼンで「韓国は信頼できるパートナーで、先進国と最貧国間の格差を埋めるだろう。釜山は最終目的地ではなく未来に向かった新しい旅程の強力な出発点」と支持を訴えた。プレゼン映像には韓国が全世界から受けた支援に報いるという意を伝えようと韓国戦争(朝鮮戦争)英国参戦勇士であるコリン・サッカリー氏が登場した。
23~25日にフランスに滞在しながら万博誘致戦を展開した後26日に帰国した尹大統領も韓国国内でBIE加盟国首脳を対象に投票直前まで電話をして説得を試みた。大統領室関係者は「尹大統領は投票直前まで加盟国首脳に丁重で丁寧に支持を要請した」と話した。尹大統領はこの日の閣議でも「私は今回の英仏歴訪期間にも時間があるたびに各国首脳らと通話し2030年万博に対する釜山支持を訴えた」と話した。
韓国政府は釜山万博誘致過程で確保した世界的ネットワークを政府と企業の経済外交資産とする計画だ。尹大統領はこの日の閣議で「1年半の間官民がワンチームになって釜山万博に向かって走り、その過程で韓国は国際社会でより多くの友人を得ることになった」と話した。続けて「私自身も150カ国以上の首脳と会談をした」と話した。
パリで誘致戦を指揮した韓悳洙(ハン・ドクス)首相も取材陣に「国民の熱烈な期待にこたえられず申し訳なく重い責任を感じる。韓国財界で努力した様々な企業と万博誘致に努力した多くの方々と釜山市民の声援、国会の満場一致の支援に改めて感謝申し上げる」と述べた。その上で「これまで誘致戦を行いながら182カ国と得た外交資産はさらに発展させたい」と話した。
◇ムハンマド皇太子に押されたが…18カ月の外交戦は韓国の資産
予想より大きな票差で万博誘致には失敗したが、釜山が「負けたがよく戦った」というのが政財界の共通した評価だ。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後に韓首相と大韓商工会議所の崔泰源(チェ・テウォン)会長(SK会長)が釜山万博誘致委員会共同委員長を引き受けるなど1年6カ月にわたり官民が協力して展開した誘致戦を通じ韓国のネットワークが前例がないほど拡大したためだ。総理室によると万博誘致に向け政府と財界関係者が182のBIE加盟国と接触するために移動した距離だけで1989万キロメートルで、地球495周に匹敵する。
韓国政府は投票当日の最終プレゼンテーションの演説者である潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長を隠し球として最後まで極秘にして総力戦を行った。3位のイタリアがメローニ首相ではなくトリポーディ外務次官を派遣し早くから白旗を揚げたため釜山とリヤドの競争構図はさらに熱くなった状況だった。6月にパリで開かれた4回目のプレゼンは歌手PSYが火ぶたを切り尹大統領が英語の演説で終えた。今回の決選プレゼンでは潘基文前事務総長が切り札であり最後の演説者としてサプライズ登場した。
ここに韓首相と崔泰源会長、朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長、ナ・スンヨン釜山万博広報大使が発表を務めた。潘前事務総長はプレゼンで「韓国は信頼できるパートナーで、先進国と最貧国間の格差を埋めるだろう。釜山は最終目的地ではなく未来に向かった新しい旅程の強力な出発点」と支持を訴えた。プレゼン映像には韓国が全世界から受けた支援に報いるという意を伝えようと韓国戦争(朝鮮戦争)英国参戦勇士であるコリン・サッカリー氏が登場した。
23~25日にフランスに滞在しながら万博誘致戦を展開した後26日に帰国した尹大統領も韓国国内でBIE加盟国首脳を対象に投票直前まで電話をして説得を試みた。大統領室関係者は「尹大統領は投票直前まで加盟国首脳に丁重で丁寧に支持を要請した」と話した。尹大統領はこの日の閣議でも「私は今回の英仏歴訪期間にも時間があるたびに各国首脳らと通話し2030年万博に対する釜山支持を訴えた」と話した。
韓国政府は釜山万博誘致過程で確保した世界的ネットワークを政府と企業の経済外交資産とする計画だ。尹大統領はこの日の閣議で「1年半の間官民がワンチームになって釜山万博に向かって走り、その過程で韓国は国際社会でより多くの友人を得ることになった」と話した。続けて「私自身も150カ国以上の首脳と会談をした」と話した。
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