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「挑発」の北朝鮮、「支援」のロシア、「黙認」の中国…声そろえた詭弁で安保理また成果なし(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げと関連し今年に入り3度目に招集された安保理緊急会議はまた成果なく終わった。北朝鮮が詭弁を並べるとロシアと中国がともに正当化に乗り出すという構図が繰り返され、特にロシアは「韓国が9・19軍事合意の効力を停止し衛星も打ち上げる」として韓国に責任を転嫁する主張を広げた。

◇5日ぶりに開かれ成果なし

27日の安保理緊急会議は21日深夜に北朝鮮が偵察衛星を打ち上げてから6日ぶりに開かれた。これに先立ち5月の北朝鮮の1度目の打ち上げの時には安保理緊急会議が2日ぶりに開かれ、8月の2度目の打ち上げ時には1日ぶりに開いたのと対照的だ。安保理は15カ国の理事国が1カ月ずつ持ち回りで議長国を務めるが、今月の議長国の中国が北朝鮮の挑発と関連した会議の招集に消極的だったためではないかとの指摘が出ている。安保理会議招集には議長国が相当部分影響力を発揮するためだ。


北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使はこの日の会議で「初の人工衛星が宇宙に打ち上げられて70年が過ぎ現在5000個以上の衛星が地球軌道を回っている。北朝鮮の偵察衛星打ち上げは日を追うごとに激しくなる米国とその追従者の軍事的動きを明確に調べるためのものであり正当な主権行使」と主張した。

金大使は「米国は衛星を風船やパチンコで打ち上げるのか」と問い詰めた。北朝鮮の衛星打ち上げが弾道ミサイル技術を活用して行われたので安保理決議違反に該当するという指摘に反論する次元だ。

もちろんこれはつじつまが合わない詭弁だ。北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)体制外で違法に核開発をしたため人工衛星開発目的でも例外なく弾道ミサイル技術の使用を禁止されているという事実には知らぬふりをして国際社会の世論を糊塗するもののためだ。弾道ミサイル技術を活用して打ち上げた宇宙ロケットに衛星の代わりに核弾頭を搭載すればすぐに核兵器となる。

これに伴い、北朝鮮の1度目と2度目の核実験直後にそれぞれ導出された国連安保理決議1718号(2006年)と1874号(2009年)は北朝鮮の弾道ミサイル技術使用そのものを禁止している。核開発の前歴がないその他の国と北朝鮮の衛星打ち上げを同一線上で比較すること自体が成立しない理由だ。北朝鮮が剥奪されたと主張する「平和的な宇宙開発の権利」は核開発に乗り出した時に自ら捨てたも同然だという指摘も出ている。

◇衛星で「共犯」のロシア、黙認する中国

北朝鮮が3度の挑戦の末に偵察衛星打ち上げに成功できるよう技術を支援したとみられるロシアはこの日むしろ韓米と韓日米合同演習のせいにした。

ロシアのエフスティグニエワ国連次席大使は「韓国は今月末に米国のバンデンバーグ基地で最初の偵察衛星を打ち上げることにした」とし北朝鮮の不法行為の肩を持つため韓国の正当な衛星打ち上げの試みまで問題にした。


「挑発」の北朝鮮、「支援」のロシア、「黙認」の中国…声そろえた詭弁で安保理また成果なし(2)

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