２８日（現地時間）、フランス・パリの博覧会国際事務局（ＢＩＥ）総会で行われる２０３０年国際博覧会（エキスポ）の開催地決定を控え、日本政府が釜山（プサン）を支持するという立場を固めたと読売新聞が２６日、報道した。開催地には釜山のほかに、サウジアラビア・リヤドやイタリア・ローマが名乗りをあげている。最終開催地は２８日のＢＩＥ総会で加盟１８２カ国の代表の匿名投票によって決まる。

日本政府内では当初原油輸入など中東との関係を考慮してリヤドを推すべきだという声が強かった。だが、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領がこれまで韓日関係の改善に努力してきた点を評価して釜山を掲げた韓国政府を支持する方向に決まったと読売は伝えた。韓国の尹政権に力を与えて今後韓日関係のさらなる改善につなげようとする日本政府の狙いがあるという評価だ。

これに先立ち、岸田文雄首相は９月インド「２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議（サミット）」で開かれた韓日首脳会談で釜山を支持するという意志を非公式的に韓国政府に伝えたという。共同通信などによると、日本政府がエキスポ開催地の決定で特定地域の支持を表明したことは異例だ。しかし２０１８年に開かれた２０２５年エキスポ誘致戦当時、韓国が大阪・関西地域を公式に支持したことがあり、日本の今回の動向に関心が集まっていた。


日本まで支持を表明したが、投票が終わる最後まで終わったとは言えない。韓国政府はこれまで尹大統領を中心に汎政府次元で２０３０釜山エキスポ誘致戦を繰り広げてきた。尹大統領は首脳会談や各種国際行事などで約９０カ国、５００人以上の要人と会って釜山エキスポ誘致支持活動を行ってきた。尹大統領が国賓訪問などを通して直接訪れた国だけで約１０カ国になる。

尹大統領は２３日（現地時間）からパリで釜山エキスポ誘致のための終盤の遊説戦を行い、２６日（日本時間）に帰国した。尹大統領はパリ日程でＢＩＥ代表団招待昼食行事に出席して「大韓民国が国際社会に対して責任ある寄与をする」として釜山支持を訴えた。韓悳洙（ハン・ドクス）首相は開催地選定のためのＢＩＥ総会出席のために２６日、フランスに向けて出国した。

韓国政府は総会投票に先立ち、財界・釜山広域市と終盤まで釜山エキスポ誘致に総力戦を行う計画だ。官民合同で組織されたエキスポ誘致委は昨年７月の発足以降この日まで５００余日間にわたって地球を４９５周（１９８９万１５７９キロ）して誘致戦を繰り広げた。韓首相は１１２カ国の要人２０３人と会って釜山エキスポ誘致戦を行い、国内でも各国首脳級要人と電話通話で釜山支持を説得した。


「ＢＵＳＡＮ」ウェーブ…官民エキスポ誘致委、地球を４９５周＝韓国（２）