８１歳の誕生日を迎えたバイデン米大統領が自身のＳＮＳに数十本のろうそくが燃え上がるバースデーケーキの写真を公開した。

米政治専門メディアのザ・ヒルなどが２０日に報じたところによると、バイデン大統領は自身のＳＮＳに「１４６回目の誕生日にろうそくを差す空間が足りない」としながら数十本のろうそくが差されたケーキとともに撮った写真を投稿した。

ケーキの上には数えきれないほど多くのろうそくが差されて燃え上がっており、この投稿には多くのコメントが付けられた。


あるネットユーザーは「消防隊はいるか」と尋ね、別の人は「ケーキをもっと大きくしてすべてのキャンドルに息ができる空間を確保できたはずなのに」という反応を見せたりもした。

「あなたは１４６歳なのか」という質問に、あるネットユーザーは「精神的に」と答えたコメントも目に付いた。

バイデン大統領は１９４２年１１月２０日生まれで、１１月第４木曜日の感謝祭と毎年ほぼ同じ時期に誕生日を迎える。

彼はこの日ホワイトハウスで感謝祭を控え毎年行う七面鳥恩赦式に参加し自身の年齢を素材に冗談を投げかけたりもした。

バイデン大統領は七面鳥協会関係者らが自身の誕生日を迎えてお祝いの歌を歌ったと紹介しながら「私はみなさんが６０歳になることが難しいということをわかるよう願う。（それは）難しい」と話した。

また、七面鳥恩赦式が今年で７６周年を迎えたとし、「私が初めての行事には参加しなかったということをわかってくれたら良いだろう。これについて嘘をつくには私はとても若い」と話し参席者の笑いを誘った。

続けてバイデン大統領は「リバティーとベルと名付けた２羽の七面鳥がホワイトハウスに来るまで難しい難関を乗り越えなければならなかった。ルネッサンスツアーやブリトニーのツアーチケットを手に入れるよりも難しいと言える」と話した。続けて「彼女はいま（ブラジルに）行っている。いまブラジルはちょっと暑い方」と話した

ホワイトハウスでまでの七面鳥の旅程を歌手のツアー公演チケットを得るより難しいと冗談を言って米国の有名ポップ歌手であるテイラー・スウィフトの名前を２０年ほど前に人気を呼んだブリトニー・スピアーズと混同して話す失敗を犯した。ルネッサンスツアーはまた別のポップスターであるビヨンセのツアーだ。

過去最高齢の米国大統領であるバイデン大統領は頻繁な失言で炎上している。特に来年の再選を控え若い支持層の間では懸念が相次いでいる。

８１歳の誕生日を迎えることによりバイデン大統領の年齢が再び注目されている。２０２４年の再選を狙う彼に増えていく誕生日のろうそくはうれしくなく、伝統的に若年層の支持を受けた民主党にも彼の年齢が脅威になるためだ。

ブルームバーグがモーニングコンサルトと共同で実施し最近の世論調査で、７つの接戦州の有権者は年齢を最も問題視すると分析された。「最近候補者と関連して聞いた話（主題）は何か」という質問に数百人の回答者がバイデン氏の年齢だと答えた。これに対しトランプ氏の年齢と答えたのは１２人未満だった。次期大統領が就任する２０２５年１月にバイデン氏は８２歳、トランプ氏は７８歳となる。

９月にロイターとイプソスの世論調査で回答者の７７％はバイデン氏が大統領になるにはとても高齢だと答え、精神的に十分に明晰だと答えた回答者は３９％にすぎなかった。

これはわずか４歳差であるトランプ前大統領と対照的だ。回答者の５６％はトランプ氏が公職に就くにはとても高齢だと答え、５４％は彼が精神的に明晰だと答えた。

バイデン大統領は誕生日を迎えジル夫人や家族らとともにマサチューセッツ州ナンタケットを旅行する予定で、感謝祭の連休期間をここで過ごすという。