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利子返せない家計と企業が急増…銀行の無収益与信27%増加=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
高金利と不景気で銀行に借入金の利子も払えないほど限界状況に追い込まれた家計と企業が増加している。特に原材料価格が高騰して消費心理が冷え込み、一部銀行の企業部門の無収益与信が50%近く増加した。

金融業界によると、KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリィ銀行の韓国4大銀行の無収益与信残高は昨年末の2兆2772億ウォンから今年9月末には2兆8988億ウォンと27.3%増えた。同じ期間に4大銀行の総与信は1295兆7838億ウォンから1334兆2666億ウォンに3%増加したが、増加率は無収益与信の9倍水準だ。これにより総与信で無収益与信が占める割合は0.18%から0.22%に上がった。

無収益与信とは銀行が資金を貸し付けた後、利子すら受け取れていない貸付を意味する。3カ月以上元金償還ができない場合に不渡り・償還能力低下などによる利子未計上貸付を含んで算定する。固定以下与信(固定、回収疑問、推定損失)よりも損失の懸念が大きい悪性不良債権だ。


特に家計より企業部門の無収益与信の割合が増えた。4大銀行の企業向け貸付部門の無収益与信は昨年末の1兆5310億ウォンから今年9月末には1兆9754億ウォンと29%増加した。一部銀行では50%近く増えていた。同じ期間の家計向け貸付部門の無収益与信は7462億ウォンから9234億ウォンに23.7%増加した。

危険信号はあちこちで感知される。韓国銀行によると9月末の全国の手形不渡り額は累積4兆1569億ウォンで、前年同期の1兆3202億ウォンより214.9%急増した。1~9月の月平均全国手形不渡り率も昨年の0.08%から今年は0.25%に上昇した。全国の裁判所に寄せられた法人破産は7-9月期基準1213件で前年同期の738件より64.4%増えた。国際金融協会(IIF)によると、10月基準で韓国企業の不渡り増加率は前年比約40%で主要17カ国中2位だった。

金融当局と銀行は現在の不良貸付規模はまだ管理可能な水準だとみている。ただ高金利基調が続く中で貸付満期と償還圧迫を考慮すれば来年上半期が山場になるだろうという分析も出ている。金融監督院は今後延滞率追加上昇の可能性に備え貸倒引当金の積み立て、積極的な延滞・不良債権整理などで健全性管理を強化し、銀行の損失吸収能力を拡充する計画だ。



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