ロシアの国旗
これによると、サシャ・スコチレンコさん(33)はロシアがウクライナに侵攻した後の昨年3月、サンクトペテルブルクのスーパーマーケットで値札を外し、そこに反戦のメッセージを書いた紙を貼った。当時シールには「ロシア軍が民間人400人が隠れているマリウポリ芸術学校を爆撃した」「私の先祖はロシアがファシスト国家になってウクライナを攻撃するようにするために第2次世界大戦で祖国を守ったわけではない」などの文句が書かれていた。
ロシア警察は76歳の他の客の通報を受けて出動し、防犯カメラの映像などを通じてスコチレンコさんを逮捕した。これについて英紙ガーディアンは「お互いを監視していた旧ソ連の姿と同じだった」と評価した。
スコチレンコさんは戦争勃発以降「偽ニュース」の流布を強く処罰する改正法案違反疑惑で裁判を受け、量刑が大きく増えた。ロシアでは改正法律によって偽ニュースを流布する場合、最大10年の懲役刑を言い渡される可能性がある。
スコチレンコさんは自分の行為を認めた。ただし最後の供述で「検事たちはこの小さな紙が国を脅かすと考えている」として「私が過ちを認めるように願うだろうが、私は私の意見と真実を守りたい」と語った。
ただ、スコチレンコさん家族は、彼が心臓疾患を患っており、刑務所で死亡することを懸念しているとBBCは伝えた。
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