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<野球>若手の韓国代表 「オーストラリア戦の悪夢」断ち切った

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

16日に行われたAPBC1次ラウンドのオーストラリア戦で10回裏にサヨナラ打を放った盧施煥(ノ・シファン) [写真=KBO]

韓国の「若手」野球代表が今年3月のワールドベースボールクラシック(WBC)で敗れたオーストラリアに雪辱した。

韓国は16日、東京ドームで開催された2023アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)1次ラウンド初戦で延長タイブレークの末、オーストラリアに3-2で勝利した。4番打者の盧施煥(ノ・シファン)が2-2の10回無死一、二塁からサヨナラ打を放った。

APBCは韓国・日本・台湾・オーストラリア4カ国のプロ野球の若手選手が出場する国家対抗戦で、日本野球機構(NPB)、韓国野球委員会(KBO)、中華職業棒球大連盟(CPBL)、オーストラリア野球連盟が共同主催する。優勝賞金は2000万円、準優勝賞金は500万円。各国の代表級若手選手に国際大会の経験を提供するために準備された大会だ。24歳以下またはプロ3年目以下の選手が主に出場する。


韓国は今年3月に同じ場所で行われた2023WBC1次ラウンドでオーストラリアに7-8で敗れた。WBC早期敗退につながる痛恨の敗戦だった。最精鋭メンバーが出場した大会でオーストラリアに敗れ、衝撃が大きかった。しかし若手選手が出場した今大会では異なる結果を出した。国際大会初戦でオーストラリアと対戦すれば敗れるというジンクスも断ち切った。

韓国代表の柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督は「本当に厳しい試合だった。先発の文棟柱(ムン・ドンジュ)がよく投げ、盧施煥が価値ある決勝打を打った」とし「ブルペン投手の崔智旻(チェ・ジミン)、崔丞鎔(チェ・スンヨン)、抑え投手の鄭海英(チョン・ヘヨン)も試合後半の接戦状況とタイブレークでよく抑えてくれた。多くの選手の良いプレーで勝つことができた」と総評した。

サヨナラ打の主人公となった盧施煥は「相手投手の制球力が良いので、初球から良いボールがくれば振っていこうと思った。幸い、失投だったのでサヨナラ打になった」とし「国際大会では本当に容易な相手はいないと実感している。初戦をどう終えるかが重要だったが、次の試合も良い雰囲気で臨めることになってうれしい」と話した。

韓国先発の文棟柱は5イニング2/3を2失点と力投した。三振5つを奪ったが、四球は4つで普段より多かった。1回表に先頭打者に与えた四球が失点につながり、6回表にはソロ本塁打を浴びた。文棟柱は「久しぶりの登板のためか、試合感覚が落ちていた。6回を終えられず(5回二死で)降板した点が惜しまれる」としながらも「それでもよく持ちこたえたと思う。個人的には勝てなかったが、チームが勝ってうれしい」と語った。

若い野手たちの闘魂も目を引いた。三塁手の金倒永(キム・ドヨン)は延長タイブレークの10回表、ゴロの打球に顔に当てながらも落ち着いて二塁に送球して併殺にした。右翼手の尹橦熙(ユン・ドンヒ)は2度の好守備で投手を助けた。金倒永は「序盤に得点のチャンスを生かせず、チームメートに申し訳なかった。それでも8回に同点に追いつく二塁打が出て、守備もうまく解決できたのでよかった」と話した。

勝利はしたが、残りの大会期間の課題も見つかった。韓国は出場国のうち最も実力が劣ると評価されるオーストラリアを相手に接戦をした。3回の無死一、二塁、5回の一死一、二塁、7回の一死一、二塁の決定的な得点チャンスを生かせなかった。盧施煥も「試合で打線がうまく続かず選手たちに焦りが生じたのは事実」と伝えた。

柳監督は「最近は国際大会で韓国野球が苦戦している。選手たちが(格上の)日本との対戦で経験を積みながら多くのことを感じて学ぶ機会になればいい」と述べた。

韓国は17日午後7時、日本と1次ラウンド第2戦を行う。左投げの李義理(イ・ウィリ)が日本戦の先発投手を務める。



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