イスラエル軍がガザ市最大の医療施設であるシファ病院を急襲し、パレスチナのイスラム組織ハマスの核心拠点だとしながら各種物証を公開した。だがハマスは「イスラエル軍の嘘」と主張し、一部外信も「指揮センターがあったというには証拠が不足する」と指摘した。過度な攻撃だったという国際社会の非難にもかかわらず、イスラエル軍はシファ病院攻撃でガザ地区北部の占領を終え、ガザ地区南部に進撃する意向を表わした。
◇イスラエル軍、シファ病院急襲…BBC「証拠不足」
ロイター通信とタイムズ・オブ・イスラエルなどが16日に伝えたところによると、イスラエル軍は前日深夜に続き夕方にもシファ医療団地に進入し捜索作戦を行った。
これに先立ち前日夜にイスラエル軍はシファ病院MRIセンターでハマスの作戦本部と各種武器・装備などを確認したと明らかにした。イスラエル軍報道官は「精密な方式で病院捜索を継続している」と明らかにし、発見された証拠により「病院が国際法に違反してテロに使われたことが明白に立証された」と主張した。
イスラエル軍はソーシャルメディア(SNS)に国際メディア担当報道官が病院を回りハマスが残して行ったという武器を説明する動画を公開した。動画には軍服と銃10丁、ハマスのロゴが付いたチョッキ、手榴弾、ナイフ、ノートパソコンなどが写っていた。ただイスラエル軍はハマスの地下トンネルを見つけたのかは明らかにしなかった。
これに対しハマスは「イスラエルが現場に持っていって置いた武器。イスラエル軍が嘘をついている」と主張した。一部外信はハマスの指揮センターがあったというには証拠が不足すると評価した。
BBCは「イスラエルは国際的非難を呼び起こしたこの論争的な作戦で大規模武器庫を確保できなかった。ハマスの指揮センターでは十分でないように見えた」と伝えた。続けて「イスラエル軍報道官はこれまで発見したものは氷山の一角だと話したが驚くほどの要素はなかった。軍は病院攻撃を正当化するために最大値を見せたいようだ」とした。
イスラエル軍は急襲過程で戦闘はなかったと強調したが、シファ病院の施設は一部が破壊され、避難民や患者と医療陣など数千人が不安に震えたと外信は報道した。同病院の外科課長はBBCに「イスラエル軍が外科の建物に入ってきてMRIやCT、超音波機械などを大挙破壊した」と伝えた。
また、ガーディアンによるとイスラエル軍は手術・救急病棟を除いた病院団地内のすべての区域にある16~40歳のすべての男性に病院の中庭に出てくるよう要求した。1000人ほどのパレスチナ人男性が手を頭上に上げたまま出てきたが一部は裸にされ武器や爆発物の捜索を受けたと伝えた。
イスラエル軍の病院急襲で国際社会の世論は一層悪化した。国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)は「新生児と患者、医療陣保護は他の何より優先だ。病院は戦場ではない」と批判し、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「極度に懸念される。医療陣と患者の安全をとても心配している」と明らかにした。
米国は今回の作戦がイスラエル独自の判断だと強調した。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は「われわれは(イスラエル軍の)病院進入作戦を承認していない彼らが立てて実行したもので、米国はこの過程に介入していない」とした。これに先立ち米国はシファ病院がハマスの作戦本部として活用されているという独自の情報があると明らかにしていた。
◇ガザ地区北部占領したイスラエル、ガザ地区南部への進撃示唆
ハマス議事堂を爆破するなどガザ地区北部地域の占領をほぼ完了したイスラエル軍は南部地域に目を向けている。AP通信は15日「ネタニヤフ首相らイスラエル首脳部は国際社会の懸念を一蹴し、ハマスがなくなるまで押し進めると決めた。これはハマス指揮官が逃げて隠れていると考えられる南部地域へ進撃するということを意味する」と伝えた。
これに先立ちイスラエルのガラント国防相は「南部でも作戦を遂行するか」という取材陣の質問に、「地上軍投入前に政府に北部と南部の戦闘が含まれた計画を提出した」と答えた。
イスラエル元准将のアミール・アビビ氏は「ガザ地区全体を占領しなければハマスを本当に破壊できない。これは不可能なので作戦をいま中断するのは選択事項ではないだろう」と話した。これに対してAP通信はガザ地区南部に200万人近い避難民がとどまっている点を指摘し、イスラエル軍が攻勢を広げるならば新たな人道主義的災害が懸念されると伝えた。
◇イスラエル軍、シファ病院急襲…BBC「証拠不足」
ロイター通信とタイムズ・オブ・イスラエルなどが16日に伝えたところによると、イスラエル軍は前日深夜に続き夕方にもシファ医療団地に進入し捜索作戦を行った。
これに先立ち前日夜にイスラエル軍はシファ病院MRIセンターでハマスの作戦本部と各種武器・装備などを確認したと明らかにした。イスラエル軍報道官は「精密な方式で病院捜索を継続している」と明らかにし、発見された証拠により「病院が国際法に違反してテロに使われたことが明白に立証された」と主張した。
イスラエル軍はソーシャルメディア(SNS)に国際メディア担当報道官が病院を回りハマスが残して行ったという武器を説明する動画を公開した。動画には軍服と銃10丁、ハマスのロゴが付いたチョッキ、手榴弾、ナイフ、ノートパソコンなどが写っていた。ただイスラエル軍はハマスの地下トンネルを見つけたのかは明らかにしなかった。
これに対しハマスは「イスラエルが現場に持っていって置いた武器。イスラエル軍が嘘をついている」と主張した。一部外信はハマスの指揮センターがあったというには証拠が不足すると評価した。
BBCは「イスラエルは国際的非難を呼び起こしたこの論争的な作戦で大規模武器庫を確保できなかった。ハマスの指揮センターでは十分でないように見えた」と伝えた。続けて「イスラエル軍報道官はこれまで発見したものは氷山の一角だと話したが驚くほどの要素はなかった。軍は病院攻撃を正当化するために最大値を見せたいようだ」とした。
イスラエル軍は急襲過程で戦闘はなかったと強調したが、シファ病院の施設は一部が破壊され、避難民や患者と医療陣など数千人が不安に震えたと外信は報道した。同病院の外科課長はBBCに「イスラエル軍が外科の建物に入ってきてMRIやCT、超音波機械などを大挙破壊した」と伝えた。
また、ガーディアンによるとイスラエル軍は手術・救急病棟を除いた病院団地内のすべての区域にある16~40歳のすべての男性に病院の中庭に出てくるよう要求した。1000人ほどのパレスチナ人男性が手を頭上に上げたまま出てきたが一部は裸にされ武器や爆発物の捜索を受けたと伝えた。
イスラエル軍の病院急襲で国際社会の世論は一層悪化した。国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)は「新生児と患者、医療陣保護は他の何より優先だ。病院は戦場ではない」と批判し、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「極度に懸念される。医療陣と患者の安全をとても心配している」と明らかにした。
米国は今回の作戦がイスラエル独自の判断だと強調した。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は「われわれは(イスラエル軍の)病院進入作戦を承認していない彼らが立てて実行したもので、米国はこの過程に介入していない」とした。これに先立ち米国はシファ病院がハマスの作戦本部として活用されているという独自の情報があると明らかにしていた。
◇ガザ地区北部占領したイスラエル、ガザ地区南部への進撃示唆
ハマス議事堂を爆破するなどガザ地区北部地域の占領をほぼ完了したイスラエル軍は南部地域に目を向けている。AP通信は15日「ネタニヤフ首相らイスラエル首脳部は国際社会の懸念を一蹴し、ハマスがなくなるまで押し進めると決めた。これはハマス指揮官が逃げて隠れていると考えられる南部地域へ進撃するということを意味する」と伝えた。
これに先立ちイスラエルのガラント国防相は「南部でも作戦を遂行するか」という取材陣の質問に、「地上軍投入前に政府に北部と南部の戦闘が含まれた計画を提出した」と答えた。
イスラエル元准将のアミール・アビビ氏は「ガザ地区全体を占領しなければハマスを本当に破壊できない。これは不可能なので作戦をいま中断するのは選択事項ではないだろう」と話した。これに対してAP通信はガザ地区南部に200万人近い避難民がとどまっている点を指摘し、イスラエル軍が攻勢を広げるならば新たな人道主義的災害が懸念されると伝えた。
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