尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の夫人の母チェ・ウンスン被告(左から5人目)
◆「口座に100億ウォン」残高証明偽造…1・2審とも「懲役1年」
チェ被告は共犯Aとともに2013年4月に100億ウォンがあるように残高証明書を偽造したのをはじめ、71億ウォン、38億ウォン、138億ウォンが表示された偽の残高証明書を作成するなど計4回にわたり私文書を偽造した疑いで起訴された。
この偽造残高証明書を民事訴訟に提出した偽造私文書行使容疑とAと共に購入した不動産を他人名義で登記したという不動産実名法違反容疑も有罪という結論が出た。
1審で議政府(ウィジョンブ)地裁は2021年12月、チェ被告に懲役1年を言い渡した。共犯のうちチェ被告だけが控訴したが、控訴は棄却され、チェ被告は法廷で拘束された。「被告の控訴は諸般状況をみると受け入れる理由はない」とし「控訴審まで十分に防御権は保障され、罪質は極めて悪質」という理由だった。
◆1年刑確定…保釈も棄却
チェ被告は控訴審で量刑の不当も主張したが、「被告が犯罪行為で得た利益と不法の程度は極めて大きい」とし、受け入れられなかった。当時、裁判所は「被告が主導して莫大な利益を実現させる間、関連の個人と会社が被告の意に利用された」とし「自身が利益を追求することに傾倒するあまり、法と制度、人が手段化されたのではないか懸念される」と明らかにした。
チェ被告は大法院に上告しながら「残高証明書偽造に共謀しなていない」「名義信託約定書に従った」とこれまでの主張を繰り返したが、大法院は原審の判断が正しいとして上告を棄却した。
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