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韓国地下鉄ストライキで長蛇の列…「40分待ってやっと乗った」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

資料写真[Pixabay]

ソウル地下鉄ストライキ初日の9日、市民は列車運行の遅延で長蛇の列に並んだり、代替の交通便を利用するなど不便を強いられた。出勤時間帯である午前7~9時にはソウル交通公社労組が「必須維持業務協定」により列車運行率100%を維持して大きな混乱はなかった。だが、この日退勤時間帯運行率は平時の87%水準にとどまり、2号線江南(カンナム)駅など普段からも混雑度が高い一部の駅では本格的な退勤時間になる前から多くの利用客で混雑した。

この日午後5時34分、2号線江南駅の教大(キョデ)駅方向のプラットフォームでは長い列が階段を越えて反対側のプラットフォームまで続く混雑ぶりを見せた。ストライキで列車が10~20分程遅れて定刻に到着しなかったためだ。

ソウル交通公社(ソ交公)でパートタイム勤務しているパクさん(80代)は秩序維持のために赤い棒を持って市民に進行方向を案内しながら「普段も人が多いが、ピークタイムではないのに今日はさらに多いようだ」と話した。江南駅で40分間待った末にようやく列車に乗り込んだウォンさん(23)は「朝も5時半に出てきたが帰宅の時も時間が長くかかるようだ」とし「体感上、金曜日の帰宅時よりも混雑しているようだ」と吐露した。1号線ソウル駅を午後5時45分に出発予定だった仁川(インチョン)行き列車は19分遅れの6時4分に出発した。


今回のストライキには全国民主労働組合総連盟(民主労総)所属労働組合だけが参加している。ソウル交通公社内の労組は民主労総所属の労働組合(1万146人)、韓国労総所属の統合労組(2742人)、第3労組である正しい労組(1915人)で構成されている。正しい労組は先月20日、ストライキの不参加を決めていた。

特に正しい労組は連合交渉団に含まれておらず、ストライキなど団体行動権を行使することができない状況だ。また、交渉に参加した韓国労総(統合労組)まで仕事場に復帰して民主労総側が主導するストライキは動力が落ちるという分析が出ている。

使用側は労組に今年下半期の新規採用人員を従来の380人台から駅舎安全要員などを加えて660人台に増やし、2026年までの人材縮小規模を労使合意で再算定することを提案した。ある労組関係者は「『労使合意』という文面が明示されれば人材に関連して労組側の意見を聞かなければならないなど非常に進歩した案だった」と説明した。

「連合交渉団」として交渉に参加した二大労組のうち韓国労総所属の統合労組はこの提案を受け入れようと話した。しかし第1労組である民主労総所属のソ交公労組が反対した。市と公社が人材縮小および安全業務外注化計画を最初からなくすべきだと主張しながらだ。ソ交公労組は「一部変化した提案があったが最終的に(ソウル交通)公社は人材縮小、安全業務外注化の立場を撤回しなかった」と強調した。

こうした中、ソ交公労組は追加ストライキの可能性も示唆した。市とソ交公の立場変化を求める意味の「警告ストライキ」を10日午後6時まで2日間行い、状況が変わらなければ16日大学修学能力試験(修能)以降、再びストライキに突入する計画だ。これに対して市はソ交公労組ストライキに関連して「名分がない」として強硬に対抗した。市はこの日資料を出して「市民の足である地下鉄が正常に運行されるように業務の現場に復帰してほしい」とし「ストライキを継続すれば法と原則により措置を講じる」とした。



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