元妻との間にできた娘を拉致した後、ドイツ・ハンブルク空港の滑走路で武装して立てこもりを続けていた３０代男性が警察に捕まった。

５日（現地時間）、ＡＰ通信や独紙ビルトなどによると、トルコ（テュルキエ）市民権者であるＡさん（３５）は前日午後８時１２分ごろ、車両を走らせてハンブルク空港の北側出入口を突破して侵入し、第１ターミナルまで疾走した後、トルコ航空旅客機の前で停車した。


Ａさんは夜中に車両から火炎瓶２個を外に向かって投げて空港内部で火災を起こし、携帯していた銃器を空中に２回発砲した。消防当局は現場に出動して火災を鎮圧した。


該当の旅客機の中には乗客がいた状態だったが対立状況で全員避難したと警察は話した。

現地メディアはＡさんが警察と対立する間に旅客機に乗って娘と一緒にトルコに行きたいと話したと伝えた。Ａさんは元妻と親権をめぐって争ってきたという。

ドイツ警察はＡさんが前妻から娘を強制的に連れてきた後、車内に娘を載せていたと説明した。また、心理専門家がＡさんと交渉を行い、人命被害はなかったという。

Ａさんが警察と対立する間、ハンブルク空港のすべての航空便は欠航となり、建物と航空機から乗客３２００人が避難した。この日、ハンブルク空港では計２８６便を通じて３万４５００人余りの乗客が離着陸する予定だった。

航空便は立てこもりが発生して約２４時間後の５日夜から運航が再開された。