◆対南武力赤化全力投球の北に「予想外の効果」

北朝鮮は最近まで韓半島（朝鮮半島）赤化統一を意味する「領土完整」という表現を使用し、対南赤化の意志を曲げなかった。このため韓国よりも優位にある通常兵器の生産と実戦訓練に全力を注いできたが、戦争が始まったことで予想外の需要が生じる効果を得ることになった。

実際、ロシアに対する武器販売は金正恩の新しい資金源になる可能性があるというのが、専門家らの見方だ。ロシアがウクライナ戦争で実際、北朝鮮産武器を投入すれば、自然に性能に対する検証も行われるという点でだ。大手のロシアを「バイヤー」として確保すれば不法武器の需要がある反米性向の第３世界国家、中東の武装団体などに対する広報効果は倍加する可能性が高い。


国際社会は北朝鮮発不法武器取引を防ぐための対策の準備に追われる雰囲気だ。韓日米３カ国外相は先月２６日の声明で「北朝鮮がウクライナ政府・国民を対象に使用される軍事装備・軍需物資をロシアに提供することを強く非難する」とし、両国に向けて「関連安保理決議を遵守し、これを違反する行為を直ちに中断するべきだ」と促した。

これに先立ち国連人道問題調整事務所（ＯＣＨＡ）は５月、「北朝鮮の小型武器と軽火器：認識ガイド」と題して北朝鮮の武器密輸手法と北朝鮮製武器識別方法を含むガイドブックを発行した。

国家安保戦略研究院のイ・スソク首席研究委員は「露朝間の武器取引で北の武器の性能が検証され、北の武器と関連技術の需要が増えるだろう」とし「金正恩がこのような雰囲気に便乗して武器の輸出を主な外貨稼ぎの窓口として活用する可能性がある」と懸念を表した。


多発銃、旧式プルセ２…「闇の武器商」金正恩の外貨稼ぎ方法（１）