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北朝鮮の軍需工場「2つの戦争」で予想外の特需…「砲弾年200万発生産」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米ホワイトハウスが10月13日(現地時間)に公開した、北朝鮮がロシアに弾薬を供与する経路 [米ホワイトハウス]

欧州と中東で2つの戦争が同時に広がり予想できない特需を迎えた北朝鮮の軍需産業は金正恩(キム・ジョンウン)政権を支える核心軸だ。国際社会の対北朝鮮制裁で苦痛を受ける中で限定された資源を軍需産業に優先配分するため住民らは慢性的な民生苦に苦しめられ、これを通じて稼いだ金を金正恩政権は再び核・ミサイル挑発に投じる。

北朝鮮の金正恩国務委員長がロシアのプーチン大統領とパレスチナのイスラム組織ハマスへの支援を本格的に決心しこうした悪循環はさらに深刻化する見通しだ。専門家らは北朝鮮の軍需工場がフル稼働する場合、ロシアに年間数百万発の砲弾を供給できると予想する。戦況に影響を与えるのに十分な量で、金正恩がこうして稼いだ金をまた武器開発に投じるのは明らかだ。

韓国情報当局は北朝鮮が平時に軍需工場を総動員して生産できる砲弾の量を年間200万発ほどと推定しているという。


韓国軍は北朝鮮が8月から今月初めまで羅津(ナジン)港を通じてロシアに送ったコンテナを2000個ほどとみている。韓国軍関係者は「(コンテナに)122ミリ放射砲弾を積載したと仮定すれば20万発以上、152ミリ砲弾なら100万発以上と判断できる」と明らかにした。

匿名の消息筋は「北朝鮮は南北対峙状況に置かれているため在庫を先に渡したとすれば同水準の量を再び補充しなければならない状況。これを逆に計算すると北朝鮮としては6カ月ほど生産した量をロシアに提供したとみられる」と伝えた。その上で「砲弾の種類によって工程や必要とされる原料の差が大きいため断定できないが、152ミリ砲弾の場合、200万発ほど生産できるという推定が可能だ」と話した。

6カ月分の生産量をロシアに与えたのは韓米と対峙しそれなりの抑止力を維持しなければならない金正恩としては大きな決断だ。問題はこれに伴い、今後北朝鮮の軍需工場がフル稼働に入る可能性が大きいということだ。情報当局が推定する200万発は平時基準にすぎない。これに対し消息筋は「兵営国家体制である北朝鮮が能力を総動員する場合には平時と比べ2~3倍の生産が可能だろう」と付け加えた。

国家情報院は北朝鮮がすでに搬出した砲弾約100万発はロシアが戦場で2カ月ほど使用可能な量と分析する。金正恩が対ロシア支援にオールインするならば供給量は数百万発に増える可能性があり、プーチン大統領としては最小数カ月さらに持ちこたえられる在庫を備蓄することになる。

これと関連し、ワシントンにある韓米経済研究所(KEI)のトロイ・スタンガロン氏も1日に韓国統一部の主催で開かれた北朝鮮経済大診断国際フォーラムで「北朝鮮がいかに多くの砲弾を生産できるのか正確なデータは不足しているが、推定値によると北朝鮮がロシアに数百万発に達する砲弾を提供する可能性がある」と懸念する。


北朝鮮の軍需工場「2つの戦争」で予想外の特需…「砲弾年200万発生産」(2)

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