世界の耳目が近く米国で1年ぶりに開かれる米中首脳会談に傾く中で、米国、日本、中国の外相が今月中に順に訪韓する。ロシアの外務次官が年内に訪韓する可能性も残っており、年末に日米中ロ4強外交が慌ただしく進行する見通しだ。
◇ブリンケン長官、日本経由し訪韓
まずブリンケン米国務長官が8~9日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後初めて訪韓し、尹大統領、外交部の朴振(パク・ジン)長官らと会う。
外交部のイム・スソク報道官は2日、「今年70周年を迎える韓米同盟の持続的な発展案、特に両国が世界的包括的戦略同盟として発展していくためのさまざまな案を話し合うだろう。北朝鮮問題と経済安保、先端技術、地域と国際情勢などを幅広く協議するだろう」と話した。
ブリンケン長官は7~8日に東京で開かれる主要7カ国(G7)外相会議に参加した直後に訪韓する。また、ブリンケン長官は先月12日に続き3日にイスラエルを再訪問するが、続けて行われる訪韓では激化する中東情勢を共有し、これに対する韓米の役割を協議する見通しだ。
◇日中外相は釜山に
今月末には韓日中首脳会談の準備に向け3カ国外相会議が釜山(プサン)で予定されている。
日本の上川陽子外相と中国の王毅外相が26日を前後して訪韓する見通しだが、具体的な日時はまだ確定していない。上川外相の訪韓は9月の就任後初めて、王外相も7月に外相に再就任してから初めて韓国を訪れる。
これに増加え9月に推進されていたが延期されたロシアのルデンコ外務次官の訪韓も依然として両国が協議中という。ルデンコ次官は先月ラブロフ外相とともに北朝鮮を訪問し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会っている。ルデンコ次官の訪韓が実現すれれば、ロシア代表団の訪朝結果を共有でき、北朝鮮とロシアの密着に対する懸念を伝える機会にできる。
◇朝ロ密着「深刻な問題」
北朝鮮とロシアの軍事協力はロシアのほかにも米国、日本、中国との2国間協議でも議題に上がる可能性がある。韓国国家情報院は1日の国会国政監査で、「北朝鮮が8月からロシアの船舶などを利用して砲弾など各種武器を10回以上輸送した。北朝鮮からロシアに持ち出された砲弾は100万発以上」と報告した。
これに先立ち米ホワイトハウスは「9~10月に北朝鮮とロシアの間でコンテナ1000個分を超える武器取引が行われた」として関連衛星写真を公開した。韓国政府は今月中に韓米・韓日外相会談で北朝鮮とロシアの武器取引と技術移転などの動きと関連し具体的にとらえられた状況を共有して共同対応策を模索する見通しだ。韓日米3カ国外相は先月26日に北朝鮮とロシアの武器取引を糾弾する共同声明を発表し、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は「3カ国が干渉する権利はない」として敏感に反応した。
これと合わせ、韓国政府は韓中外相会談など中国との協議で北朝鮮の武器取引とサイバー犯罪などの違法活動を制御するための責任ある役割を求め、強制送還など人権問題では国際規範に従うことを促す見通しだ。11日から17日までサンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では米中首脳会談だけでなく韓中首脳会談が開催される可能性もある。
◇韓中ハイレベル交流も注目
一方、年末年始の韓中ハイレベル交流の進展状況も注目される。尹大統領は9月に中国の李強首相と会って、同月に韓悳洙(ハン・ドクス)首相が習近平主席と会い両国間のハイレベル交流の糸口は開いた状況だ。韓国政府は今月中に王外相が訪韓した後、今年末また年明けに韓日中首脳会議出席のため李首相が訪韓し、これを足がかりに来年の習主席の訪韓まで可能だと予想している。
ただし李首相と習主席の訪韓、尹大統領の訪中の順序をめぐっては多様な意見が出ている。習主席の訪韓は朴槿恵(パク・クネ)政権時代の2014年7月の国賓訪韓が最後だ。これまで文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が2度訪中していることから、外交儀典や慣例上では習主席の訪韓が先だ。
だが中国の一部では就任11年目の習主席を就任2年目尹大統領が先に訪ねるべきとの見方もある。また、中国側で首相と主席が続けて訪韓する姿が負担になるだろうという指摘もある。
◇ブリンケン長官、日本経由し訪韓
まずブリンケン米国務長官が8~9日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後初めて訪韓し、尹大統領、外交部の朴振(パク・ジン)長官らと会う。
外交部のイム・スソク報道官は2日、「今年70周年を迎える韓米同盟の持続的な発展案、特に両国が世界的包括的戦略同盟として発展していくためのさまざまな案を話し合うだろう。北朝鮮問題と経済安保、先端技術、地域と国際情勢などを幅広く協議するだろう」と話した。
ブリンケン長官は7~8日に東京で開かれる主要7カ国(G7)外相会議に参加した直後に訪韓する。また、ブリンケン長官は先月12日に続き3日にイスラエルを再訪問するが、続けて行われる訪韓では激化する中東情勢を共有し、これに対する韓米の役割を協議する見通しだ。
◇日中外相は釜山に
今月末には韓日中首脳会談の準備に向け3カ国外相会議が釜山(プサン)で予定されている。
日本の上川陽子外相と中国の王毅外相が26日を前後して訪韓する見通しだが、具体的な日時はまだ確定していない。上川外相の訪韓は9月の就任後初めて、王外相も7月に外相に再就任してから初めて韓国を訪れる。
これに増加え9月に推進されていたが延期されたロシアのルデンコ外務次官の訪韓も依然として両国が協議中という。ルデンコ次官は先月ラブロフ外相とともに北朝鮮を訪問し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会っている。ルデンコ次官の訪韓が実現すれれば、ロシア代表団の訪朝結果を共有でき、北朝鮮とロシアの密着に対する懸念を伝える機会にできる。
◇朝ロ密着「深刻な問題」
北朝鮮とロシアの軍事協力はロシアのほかにも米国、日本、中国との2国間協議でも議題に上がる可能性がある。韓国国家情報院は1日の国会国政監査で、「北朝鮮が8月からロシアの船舶などを利用して砲弾など各種武器を10回以上輸送した。北朝鮮からロシアに持ち出された砲弾は100万発以上」と報告した。
これに先立ち米ホワイトハウスは「9~10月に北朝鮮とロシアの間でコンテナ1000個分を超える武器取引が行われた」として関連衛星写真を公開した。韓国政府は今月中に韓米・韓日外相会談で北朝鮮とロシアの武器取引と技術移転などの動きと関連し具体的にとらえられた状況を共有して共同対応策を模索する見通しだ。韓日米3カ国外相は先月26日に北朝鮮とロシアの武器取引を糾弾する共同声明を発表し、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は「3カ国が干渉する権利はない」として敏感に反応した。
これと合わせ、韓国政府は韓中外相会談など中国との協議で北朝鮮の武器取引とサイバー犯罪などの違法活動を制御するための責任ある役割を求め、強制送還など人権問題では国際規範に従うことを促す見通しだ。11日から17日までサンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では米中首脳会談だけでなく韓中首脳会談が開催される可能性もある。
◇韓中ハイレベル交流も注目
一方、年末年始の韓中ハイレベル交流の進展状況も注目される。尹大統領は9月に中国の李強首相と会って、同月に韓悳洙(ハン・ドクス)首相が習近平主席と会い両国間のハイレベル交流の糸口は開いた状況だ。韓国政府は今月中に王外相が訪韓した後、今年末また年明けに韓日中首脳会議出席のため李首相が訪韓し、これを足がかりに来年の習主席の訪韓まで可能だと予想している。
ただし李首相と習主席の訪韓、尹大統領の訪中の順序をめぐっては多様な意見が出ている。習主席の訪韓は朴槿恵(パク・クネ)政権時代の2014年7月の国賓訪韓が最後だ。これまで文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が2度訪中していることから、外交儀典や慣例上では習主席の訪韓が先だ。
だが中国の一部では就任11年目の習主席を就任2年目尹大統領が先に訪ねるべきとの見方もある。また、中国側で首相と主席が続けて訪韓する姿が負担になるだろうという指摘もある。
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