ドイツ地方選挙で当選した極右政党「ドイツのための選択肢」（ＡｆＤ）所属の議員がヒトラーとナチスに追従した疑いで逮捕された。




​１日、フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）によると、ドイツ検察はＡｆＤ所属のバイエルン州のダニエル・ハレムバ議員（２２歳）を逮捕した。


​ドイツ検察は最大５年懲役刑が可能なナチス資料所持疑惑、反国家犯罪疑惑などを適用した。ただ、ハレムバ氏は逃走の恐れがないということから逮捕後釈放された。

​ＦＴによると、ハレムバ氏はナチス関連文献や兵器、過去に議論を呼んだヒトラーの写真がプリントされたワインを飲む写真などが発覚したと伝えられた。

​また、最年少政治家として注目され、地方選挙でドイツ代案党は２０％に近い得票率でドイツで支持率２位の党に上がった。

​さらに、ナチス追従団体「チュートニア・プラハ学生会」に加入したと知られている。この団体はナチス式の敬礼である「ジークハイル」を行ったという。この団体の芳名録ではハレムバ氏が「ジークハイル」と署名した文書も発見された。

​警察と検察が入手した資料には、かつてイタリアの醸造所で作られて物議をかもしたヒトラーの写真が貼られたワインを飲む場面も含まれているという。いわゆる、ヒトラー・ワインは、欧州右翼勢力の崇拝対象となっている。

ハレムバ氏の弁護人は「どの資料が依頼人と関係があるのか疑問」と疑惑を否認し、政治的動機にともなう事件だと反論した。