２８日（現地時間）、イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争が第２段階に入った」と宣言した。軍事作戦の目標を「ハマスの軍事および統治能力を破壊し、人質を取り戻すこと」と提示した。そして「これは始まりにすぎず、長くて大変な戦争になるだろう」と予想した。



イスラエルが目標を「ハマスの完全な除去」に設定した以上、大規模な地上作戦は避けられない。「２段階」とはまさにこうした作戦の開始を意味する。しかしイスラエルの地上作戦がどのように進行し、作戦期間がどれほどになり、死傷者の規模がどれくらいになるかを予想するには分析が必要だ。ハマス組織のつながりを遮断し、小さな単位に分け、完全に掃討する。戦闘力は単位武器体系や兵力よりも「組織力」を通じて発揮される。このために必要なのが「指揮統制ネットワーク」だ。地上作戦開始の前日、イスラエル軍がガザ地区のインターネットを含む通信網を全面的に遮断したのもこうした措置と考えられる。ハマスの指揮統制をまひさせるためだ。


イスラエルはすでにガザ地区の民間人の大半を南側に退避させている。したがって軍事作戦の範囲はガザ地区の北側に限定される。ガザ北部とガザシティが含まれた幅１０キロ、長さ１０キロほどの面積だ。現在イスラエルの地上部隊が内部に進入し、全体地域を３、４区画に分割する作戦を進めると推定される。

今後イスラエル軍はハマスの組織力瓦解のためにより小さな面積（２０－３０個）に分けて孤立させる作戦を進めるとみられる。これは現在よりも高い強度の戦闘を必要とする。最高強度の戦闘は孤立した建物、空間一つ一つを捜索しながら敵を掃討する過程で発生する可能性がある。ハマスの狙撃手、待ち伏せ、対戦車武器、地雷、ブービートラップ、自爆特攻などが待っているからだ。

ハマスは「イスラエル軍に最大限の被害を与えながら戦闘力を長く維持する」ことを目標にする可能性がある。約１５００キロの地下トンネルを兵力・装備の機動、最後の抵抗拠点として活用するはずだ。また、２００６年のヒズボラのように村単位で民兵（Ｖｉｌｌａｇｅ　Ｆｉｇｈｔｅｒ）を活用しながら、分散・孤立状態でもイスラエル軍に持続的な戦闘を強いる可能性もある。最大３カ月以上続いて数千人の戦死者が発生することも考えられる。作戦期間に対するイスラエル当局者の発言は、時間が経過するほど慎重な立場に変わってきた。駐韓イスラエル大使は１２日、２０１４年のガザ地区戦闘参戦経験から「最大８週あれば十分だ」と自信を表した。イスラエルのガラント国防相は２２日に「最大３カ月」とし、ネタニヤフ首相は２８日に「長くて大変な戦争」と表現した。

戦争が長期化して死傷者が増えれば戦争に対する支持度は低下する。イスラエルメディアのマーリブの世論調査によると、地上作戦に対する支持度は６５％、反対は２１％だった。２０１４年にガザ地区地上作戦を開始した当時の支持率は９０％に達した。しかし作戦が１カ月以上続くと、支持世論が急激に低下した。ネタニヤフ政権の悩みはここにある。


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