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イスラエル「ハマスとの戦争第2段階開始」 イラン「レッドライン越えた」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆人質救出のため全面戦争でなく制限的作戦

イスラエル軍の地上戦が始まったが、当初予想された大々的な全面戦争ではなく制限的な作戦と空襲がみられる。ニューヨークタイムズ(NYT)は28日、イスラエルの攻撃について「ハマスの奇襲以降、ガザ地区に対する最も長く野心に満ちた地上攻撃」としながらも「イスラエル首脳部が侵攻と表現しないなど一部の専門家の予測よりはるかに制限的な作戦をしている」と評価した。

イスラエル軍情報局長を務めたアモス・ヤドリン氏はブルームバーグ通信に「これは電撃戦でなく低強度紛争であり、インチ・メートル単位で攻撃が行われている」と述べた。BBCも「イスラエル軍はガザ地区を一つずつ片づけているようだ」と伝えた。WSJは「ネタニヤフ首相がこの作戦を侵攻と呼ばない理由は、人質交渉の扉を開いておく一方、民間人死傷者発生の可能性に対する米国の懸念を解消するための戦略」と推定した。


地上戦の拡大様相にハマスに人質がいるイスラエルの家族は反発した。200人以上の人質がほとんどガザ地区の地下トンネルに拘束中と推定される中、トンネルや市街地での戦闘で人質も危険になる可能性が高いからだ。

タイムズ・オブ・イスラエルによると、ネタニヤフ首相はこの日午前、人質の家族に会い、「人質帰還のためにあらゆる方法を動員する」とし「地上攻勢拡大と人質救出は衝突しない」と主張した。しかし人質交渉の仲介役をするカタールは地上戦拡大で交渉がはるかに難しくなったと明らかにした。

◆パレスチナ、通信復旧中…アラブ・イスラム圏が反発

地上戦拡大で封鎖状態のガザ地区から抜け出せなかったパレスチナ住民の不安はさらに深まっている。食料・水・燃料が不足し、電気供給が中断した状況でイスラエル軍が地上戦のために通信網とインターネットを断つと、住民は30時間以上にわたり外部と遮断され、家族の間でも生死を把握できなかった。29日になって電話とインターネットが復旧している。

国際社会とアラブ・イスラム圏の声も高まっている。国連のグテーレス事務総長は「人道的支援のための即時休戦と無条件の人質解放を改めて強く促す」と発表した。これに先立ち27日、国連緊急総会ではハマスとイスラエルの双方に休戦を促す決議案が通過した。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表もガザ地区に対する人道主義的支援を認めるために敵対行為を中断し、すべての人質を条件なく直ちに解放するよう促した。

パレスチナ自治政府のアッバス議長は「イスラエルが国連の決議に追加の爆撃と破壊で応えた」と糾弾し、アラブ連盟に緊急首脳会談の招集を要求した。アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、オマーン、エジプトなどはイスラエルの地上戦拡大を批判する声明を発表した。

サウジアラビアのハーリド・ビン・サルマン国防相は30日、米ホワイトハウスを訪問し、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、ブリンケン米国務長官、オースティン米国防長官らと会い、関連事案について議論する予定だ。27日以降、世界各地で数十万人がイスラエルを非難し、パレスチナを支持するデモが行われたと、海外メディアは伝えた。


イスラエル「ハマスとの戦争第2段階開始」 イラン「レッドライン越えた」(1)

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