4泊6日の日程でサウジアラビアとカタールを国賓訪問中の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と金建希(キム・ゴンヒ)夫人が21日(現地時間)、サウジアラビア・リヤドのキング・ハーリド国際空港に到着直後、モハメド・ビン・アブドラマン・ビン・アブドゥルアジズ副州知事と空港内の接見室で歓談している。[写真 大統領室写真記者団]
双方は共同声明44項目のうち最初に「修交60年を迎えて樹立した『未来志向的戦略パートナー関係』を持続的に深めて発展させていくことに合意した」と明らかにした。このために「水素経済、スマートシティ、未来型交通手段、スタートアップなど共通の関心分野を中心に相互投資拡大を積極的に模索していくことにした」と強調した。
特に「建設・インフラ分野の協力が両国の経済発展に大きな役割をしてきた非常に象徴的な協力分野という認識で一致した」とし「NEOMプロジェクトをはじめサウジが推進中のキディヤ、紅海開発、ロシン、デリヤなどのギガプロジェクトとこれに関連したインフラ事業の成功のために共に協力していくことにした」と伝えた。
両国は「安保協力と調整を強化することが重要だという認識で一致した」とし、サウジ側は「サウジが引き続き韓国の原油需要を満たす最も信頼できるパートナー、原油輸出国になるだろう」と明らかにした。また「原子力の平和的利用、電気だけでなく、太陽エネルギー、風力エネルギーなど再生可能エネルギーおよびサウジから韓国に輸出されるクリーン水素分野でも協力を強化していくことにした」と明らかにした。
双方は「スマートファーム分野の協力増進の必要性に共感し、スマートファーム技術を基盤とした持続可能な農業拡大のためにスマート農業分野の協力を強化していくことにした」とし、新しい分野での協力多角化を予告した。
韓国側は「最近サウジがイランとの関係復元を含め、中東地域内で緊張を緩和して平和の促進に積極的な役割をしている点に注目し、こうした努力が域内の安保と安定を強化するのに寄与することを望む」とし「中東地域の安定が韓半島(朝鮮半島)をはじめ、国際社会全体の平和と安定に直結するという認識の下、中東情勢安定のためのサウジの努力を支持する」と伝えた。
特にイスラエルとパレスチナの武装勢力ハマスの長い対立状況について、双方は「いかなる形であれ民間人を攻撃することに反対し、苦痛を受けている民間人に即刻、迅速に人道的支援をするため国際社会と共に協力していくことにした」と明らかにした。
ロシア・ウクライナ戦争、イエメン問題については「罪のない死傷者を発生させる武力使用はいかなる状況でも正当化されない」と評価した。そして「韓半島(朝鮮半島)と国際社会の安定を阻害する可能性がある核・弾道プログラムおよび武器移転を含め、大量破壊兵器の拡大を阻止するための安全保障理事会(安保理)決議のすべての違反を糾弾する」と指摘した。
韓国とサウジの共同声明は1980年の崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領のサウジ訪問以来43年ぶりとなる。これまでの首脳級交流8回のうち共同声明は2回採択した。
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