経済セールスでも加速ペダルを踏んだ。尹大統領はこの日午後、リヤド「ＮＥＯＭ」展示館で韓・サウジ建設協力５０周年記念式に出席した。サブタイトルは「アルウラ－カイバルからＮＥＯＭまで」だった。１９７３年にサウジのアルウラ－カイバル高速道路事業（約２０００万ドル）を受注した年から５０年が経過したことを記念しながら、ＮＥＯＭシティなど先端未来都市とデジタルインフラ分野に協力を拡大していこうという趣旨で用意された。

尹大統領は記念演説で「韓国とサウジが築いてきた土台の上に技術変化および時代的要求に合った新しいインフラ経済協力の未来を共に開いていく」とし「サウジが推進中のＮＥＯＭシティなどに韓国が保有する先端都市建設力を結びつければ、両国が共に未来都市の新しいモデルを提示できるはず」と強調した。

この日の行事では▼ジャフラ２ガスプラントパッケージ２事業▼デジタルツインプラットホーム構築・運営▼モジュラー事業協力のための合弁会社設立ＭＯＵ▼デジタルインフラ構築ＭＯＵなどの契約が締結された。ジャフラ２ガスプラントパッケージ事業は現代エンジニアリングと現代建設がサウジアラムコが保有する中東最大シェールガス埋蔵地ジャフラ地域で天然ガスを精製するプラント建設事業で、約２４億ドル規模。また、ネイバーとサウジ都市農村住宅省はサウジ５都市に現実空間と同じ仮想デジタルツイン（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｔｗｉｎ）を構築し、都市計画および管理、洪水予測などに活用できるプラットホームを構築することにした。１億ドル規模であり、尹錫悦政権の「デジタルプラットホーム政府」第１号輸出だ。


この日、尹大統領はサウジ王立科学技術院で開かれた「韓－サウジ未来技術パートナーシップフォーラム」にも出席した。成長潜在力が大きく波及効果が大きい分野に▼デジタル▼クリーンエネルギー▼バイオヘルス▼宇宙を挙げた尹大統領は「世界最高水準の技術を持つ韓国がサウジと共に連携していけば、サウジの挑戦的な目標を実現させていくだけでなく、世界の持続可能な成長にも寄与できるだろう」と述べた。

これに先立ち尹大統領はこの日午前にはサウジのキングサウード大学で学生２０００人余りを対象に「青年、未来を率いる革新の主人公」というテーマで演説した。１９５７年に設立されたサウジの最初の大学で、モハメド・ビン・サルマン皇太子が卒業したところだ。大学史上初めて外国の首脳がした講演だと、大統領室は伝えた。

尹大統領は「韓国とサウジは新しい分野を開拓して牽引していくファーストムーバーに生まれ変わるべき」とし「こうした変化と革新を作って実践していく原動力は未来世代の青年だ」と話した。尹大統領はサウジがポストオイル時代に備えた国家戦略「ビジョン２０３０」と「ＮＥＯＭシティプロジェクト」を推進するという点に言及し「こうした変化と革新を先導していくサウジのビジョンに敬意を表する」と述べた。そして「革新を通じて飛躍的な成長を遂げた国々は例外なく、創意と多様性を尊重しながら未来の人材を養成した」とし「変化と革新を作って実践していく原動力は未来の世代の青年だ」と強調した。


韓国型パトリオット「天弓II」に関心のサルマン皇太子…与党「サウジの空、韓国が守る」（１）