4泊6日の日程でサウジアラビアとカタールを国賓訪問中の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と金建希(キム・ゴンヒ)夫人が21日(現地時間)、サウジアラビア・リヤドのキング・ハーリド国際空港に到着直後、モハメド・ビン・アブドラマン・ビン・アブドゥルアジズ副州知事と空港内の接見室で歓談している。[写真 大統領室写真記者団]
韓国産業通商資源部によると、22日にサウジのリヤドで開かれた韓国サウジ投資フォーラムで産業通商資源部の方文圭(パン・ムンギュ)長官とサウジ投資相が臨席する中でMOU40件、契約6件がそれぞれ締結された。この行事は韓国経済人協会とサウジ投資省が共同で開催した。
◇155億ドル規模のブルーアンモニア生産でLOI締結
この日進められたMOUと契約はクリーンエネルギー、電気自動車、スマートファームなど多方面に渡っている。エネルギー・電力分野では原油共同備蓄、共同入札参加など7件の成果が出てきた。特に韓国電力、ポスコホールディングス、ロッテケミカルがサウジアラムコと総事業費155億ドル規模のブルーアンモニア生産協力意向書(LOI)を締結した。今回両国政府がクリーン水素分野の相互協力拡大に向け締結した韓国サウジ水素オアシス協力イニシアチブの一環だ。資源大国であるサウジは炭素中立に対応して未来エネルギーを開発する次元でクリーン水素産業に投資を拡大している。
またHD現代オイルバンクとサウジアラムコはクリーン水素エネルギー事業協力MOUを結んだ。韓国電力とサウジのアルジョマイが水素事業で手を組むことにした。韓国石油公社はアラムコと原油共同備蓄契約を締結した。これに伴い、平常時にはアラムコが原油を蔚山(ウルサン)備蓄基地に貯蔵して内外に販売し、韓国の石油需給状況に問題が起きた場合には最大530万バレルのアラムコの原油を韓国が優先購入できることになった。
インフラ・プラント分野では8件が進行された。現代建設とサウジ投資省間の不動産・インフラ投資協力MOUをはじめ、砂漠水資源供給に向けた海水淡水化事業、ネオムなどスマートシティ協力事業が大挙含まれた。
先端産業・製造業協力もさらに強化される。現代自動車グループとサウジ政府系ファンド(PIF)が年5万台の内燃・電気自動車合弁投資工場設立契約を締結したのが代表的だ。契約が順調に進めば韓国最初の中東地域自動車工場が設立されることができるという意味を持つ。
また、昨年11月に開かれた2022韓国サウジ投資フォーラムの後続成果も出てきた。BMTがサウジ企業とフィッティング、バルブ製造のサウジ現地化に向けた合弁法人設立契約を結んだ。これを含め先端産業・製造業分野だけで電気自動車充電、工場技術移転など19件のMOU・契約が進行された。
未来が有望な新産業部門では10件の協力の足がかりを設けた。農心など韓国企業とサウジのグリーンハウスの間でスマートファーム構築に向けた業務協約が締結された。バイオとスポーツビジネス、ロボットなどでも両国が手を組んだ。このほか金融分野では韓国貿易保険公社とサウジアラムコ間で韓国企業のアラムコ発注事業受注支援に向けた30億ドル規模の協力覚書を結んだ。
◇貿易商談会で2100万ドルの契約推進期待
一方、この日リヤド市内のホテルで韓国産業通商資源部の主催で開かれた韓国サウジ貿易商談会には両国から108社が参加した。サウジ進出に関心がある韓国の先端・新産業企業などとサウジの発注元などをマッチングしビジネス成果を推進する席だ。韓国の中堅・中小企業30社とサウジのバイヤー・投資会社78社の間で190件以上の1対1商談が行われた。
大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると、この日の行事を通じて2100万ドル以上の契約が推進(1年以内成約可能)されたものと暫定集計された。▽新産業98件(1466万ドル)▽エネルギー・建設・プラント54件(350万ドル)▽産業資機材23件(300万ドル)▽防衛産業・セキュリティ15件(50万ドル)などだ。産業通商資源部とKOTRAは実際の輸出契約や投資プロジェクトにつながるようKOTRA本社、リヤド貿易館を中心に後続支援に出る計画だ。
この記事を読んで…